けんけん日記 ~おもしろき こともなき世を おもしろく~

名古屋にて某会社を経営、その実態はトライアスリート&四国お遍路公認先達、そして「モノノフ」。(笑) 日常を綴っています。

富士山登山 2日目

2012年07月15日 | 勉強会(異業種)
富士山登山2日目。
眠ることを諦めた私は布団の中でじっとしていた。
聴こえてくるのはごっさんのいびきと、外から聞こえる
強い風の音に雨音。私は起きてしまい外を見に行ってみると
霧も深くて視界も良くない。

これで頂上目指して登山を続けられるのだろうか?
簡単に来ることのできる場所じゃないし、ここまで来ている
のだから登りたい気持ちは強いが、私には判断できない。

ここは昨年もこのような経験をしているボスの判断にした
がうことに。皆も起きてきた。ボスの判断は「行くぞ!」
でした。昨年もこの程度の状況で登ったそうです。

1時過ぎ、登山準備。雨が降っているのですからレインウエア
も着込みます。雨が降って無くても防寒対策で着る予定でした
けどね。レインウエアの中にはフリースなども着込みます。
ここまで着ると雨が降っていようが寒さは感じませんでした。
最初は・・・。

雨と風と霧の闇の中、八合目を出発。まだこの時点でも
御来光を見るつもりでいましたので、1時30分の出発です。
山小屋の方は2時30分でいいと言われたんですけどね。

9合目あたりまで来た時、風は暴風に変わりました・・・。
台風並み、いやそれ以上。暴風が連続して吹き荒れている。
私の人生でこれだけ強い風は初体験、皆も同じように言って
いました。それでもここまで来たら頂上を目指さずにはいら
れない。突き進む・・・。ただし御来光は諦めた・・・、
それは無理でしょう。ちなみにこの暴風、「これはおかしい」
と後に山小屋の方に言わしめしたほどのものでした。

そうそういつも写真を多用する私のブログですが、とても
写真など撮れる環境では無く、あまり写真は出てきません。

9.5合目についた頃、寒さがピークに。私は防寒対策は
しっかりやっていたので体全体が寒いと言うことはなかった
のですが、手袋だけ大失敗。防水のものを買ったつもりでし
たが簡単に雨が侵入してしまい、手だけは凍える羽目に。
凍傷になるかと思ったほどでした。

無理と思いつつ御来光を無視はできず、御来光の時間に合わ
せて登るため寒い中9.5合目で長時間の休憩。人によっては
寒さでかなりのダメージを負っている。ボス、山小屋の人の
言うことは聞かなくっちゃ駄目ですって。向こうはプロなん
ですから・・・。

ちなみに何故早く頂上に行かないかというと、この天候では
登りは何とか出来ても下りは明るくなければ怖くて下りられ
ない。上に行けばいくほど寒さは増す。ですから少し下で
待機していたのです。

無茶苦茶な天候の中頂上目指して登ること30分、ついに
頂上に到着!嬉しいと言えば嬉しいのですが、大きな感動は
無い・・、景色は霧しか見えないし、イマイチ日本一高い
場所にいるんだという実感が無いからな~。




とにかく記念にと1枚だけ写真を撮りました。
カメラが壊れないかとビクビクしながら。

頂上にある立派な神社で参拝だけして10分居たくらいで
さっさと下山を始めました。頂上にいたって景色なんても
のは何にも見えないし、ここは寒い、早く降りたい。
真っ先に先頭をきって下りだしたのはもちろんボスです。
今回は最後尾で皆を励ますんではなかったんですか・・・?(笑)

下りもとにかく大変でした。
暴風は相変わらず。結局5合目近くまで続きます。
私は眼鏡をかけていますが、雨と霧でレンズが曇り足元が
よく見えない。これは怖かったです。何度足を踏み外した
ことか・・・。さらにヒョウまでふってきた、この暴風に
乗って・・・、痛い痛い、半端じゃなく痛い・・・。

そんな環境の中、一番辛かったのは、どれだけ歩いても景色
が変わらないこと。ずっと霧の中ですから。まるでルーム
ランナーでもをやっているよう・・・。

睡眠不足とこの環境で、体力よりも精神力の方が尽き果て
そうでした。

それでもなんとか無事下山。5合目が見えた時は嬉しかった
ですね。やっとこの苦行と言うか拷問が終わるのかと。(笑)




全員の下山を待ち、ふもとにあるスーパー銭湯(こちらでいう
ユートピア宝のような施設)へ直行。もちろんビールを飲み
ながら。




温泉に浸かってリフレッシュ完了!さっぱりして体も温まり
ました。食事前に仲間とまったり過ごす。




宴会開始。

実は私、この宴会の最後の締めの挨拶を任命されておりました。
後輩もたくさんいる中での締めなど緊張するし、それが気になっ
て登山すら楽しめなくなるから他の適任者に変えてくれと散々
トッチーリーダーにお願いしたのに却下され・・・、仕方なく
下山中に挨拶を考えておりました。真面目に考えたおかげか、
自分でもそれなりに納得する挨拶ができあがり、あとは宴会時の
エッセンスを散らせば良いという準備ができたので安心して宴会
を楽しもうと思っていたのです。それが宴会冒頭、今回の研修の
総括をボスが話されたのですが、なんと私が考えていたネタが
見事に使われてしまった、が~ん。なんで・・・?私の頭の中を
覗いた?よくここまで同じ内容が言えるものだ。この勉強会で
ずっと学ばせていただいていると思考回路が似たようなものに
なるのかもしれませんね。

いきなり食欲が無くなってさあどうしようと頭を抱えたのですが、
急遽キム様に締めの変更が言い渡され、私は難を逃れたのでした。

料理は少なかったものの、ごっさんや神ちゃんの楽しいトークに
笑わせて頂き、また後輩とも話しが弾んで楽しい時間が過ごせま
した。

14時に宴会終了。バスに乗り込み名古屋へ向かいました。

今回、運動をした気は十分にあるのですが、富士山に登ったと言う
感激がやや物足りない・・・。これは何とかしなくちゃいかんなと
思うのでした。まあ、こんな富士山を経験できたのは、これはこれ
で良かったのかもしれませんけどね。

もう少し富士山とは縁が続くような予感がするのでした。

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