稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

指の骨折

2016年06月07日 | 剣道・剣術
5月末、土曜日の定例稽古の後に相方と自主稽古となった。
内容は五点と小太刀と合小太刀である。

この相方との稽古はスピードも打ちの強さも実戦的なもので、
演武用のゆっくりしたものではない。真行草の「草」になる。

五点の裏表を終え小太刀の二本目、下段之附、小生が打方で事故が起こった。

下段之附の最後は、打方が左足前に仕方の面を打ったところを仕方が
(打方から見て左斜めに進み)左鎬で受け流して打方の伸びきった左小手を打つ理合である。
剣道形小太刀の1本目に似る。これが真。

相方との稽古は、打方は受け流された瞬間に振りかぶることが多い。
伸びきったままではいかにも演武用で間が抜けるからである。
打方が打とうとして振りかぶった左小手を仕方が打つと本当に真剣味のある稽古となる。

ところがどういうわけか、仕方は打方の伸びきった左小手を打つ間合いで瞬間的に打ってきた。
こちらは打ったあと振りかぶってしまっている。
結局、手首を打つつもりの仕方は小生の左手小指の付け根を打ってしまった。
一刀流の太くて重い小太刀で思いっきり打ったのである。

木刀で打たれるのは形稽古ではしばしばあるが今回のは痛かった。
小手を外してエアサロンパス。しばらくしたら少し痛みも治まったので稽古に戻る。
結局続きの小太刀、合小太刀とも裏表やってしまった。

氷で冷やして自宅に戻る。翌日曜日は仕事。2日目の月曜日に医者に行った。
ヒビ程度だと思っていた。レントゲン室から出てきた医者曰く「完全に折れとるよ」「ギプスせなあかんよ」。


ギプスは困る。6月12日は伊勢で演武だ。鬼籠手はめられない。
「ギプスは結構です」「大人しくしてますからこのままで良いです」と
無理やりギプスを断り痛み止めと塗り薬だけもらって帰った。見た感じはヒビにしか見えなかったし。

ところが悲劇。仕事から帰って自宅の車庫入れの際に右後ろを見ながら左手だけでハンドルを操作。
くるくる回す最中に折れた小指がワイパーレバーに当たって激痛。目から火花とはこのこと。

翌、日曜日は仕事、月曜日は忙しくて医者に行けず。結局3日目に医者に行く。
「ほれ見たことか」というほど完璧に折れている。すぐに麻酔して矯正。
でも三日間放置してたので繋がりが悪い。当然ギプスで固定。手術して金具で固定しても良いレベルだそうだ。


結局は12日の演武も出来ず、ギプスが取れないので7月3日の剣道の試合も無理っぽい。
医者の言うことは聞くべし。その前に形稽古は慎重にすべし。反省。
コメント
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