田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

久し振りに肥前七浦駅へ

2022年06月02日 | 肥前鹿島

 長崎本線の無人駅、肥前七浦駅。築90年近くになる木造駅舎です。前回来たのは昨年の春。駅前の桜が満開のころでした。

 列車の行き違い待機のため、下り特急の「黒いかもめ」が停車しています。このあたりは単線区間なのです。この部屋は元駅事務室。3年前に訪れたときは薄暗く、くすんだ昭和の雰囲気を残した待合室でした。いまは分厚い一枚板のテーブルに花が飾られて、サロンのように明るくなりました。以前の駅の様子はこちらです。

 列車が出発していきました。この列車は、もとはつばめ号として鹿児島本線を走っていました。九州新幹線が開業してから他の路線に転用され、長崎本線では黒いかもめとして運行されています。

 畳の部屋は有人駅時代の仮眠室でしょう。いまも上がって寝転ぶことが出来ます。

 もと手荷物預かりカウンターには駅ノートが置かれています。拝見すると遠くは東京や大阪、奈良、鳥取から来た人の書き込みも。ノートを見ると、駅舎の世話は地元の女性部がしているようです。

 集札箱の上にも花。

 「白いかもめ」です。先ほどの黒いかもめと同じく、この列車も鉄道関連のデザイン賞を受賞しています。去年の秋、法事のため白いかもめで長崎に行きました。その時もここで行き違い停車をしたような。

 普通列車が到着し、しばらく停車しています。列車から数人が降り、あちこち駅の写真を撮って戻っていきました。日中の時間帯は数時間に1本しか停まりません。乗降客は一日に数十人です。

 ホームにいると、フェンス沿いにイタチが歩いて来ました。しばらく見つめ合い、しゃがんでアップを撮ろうとしたら、そそくさと去って行きました。この生き物をじっくり見たのは初めてです。

 ホームから見た山側の風景。

 駅の反対側は有明海です。このあたりには、こうした大小の船溜まりがあります。

 6月になりました。今年も梅雨入りが早いのかと思っていたら、まだ梅雨前線の北上には早いようです。花菖蒲が見頃を迎え、町の風景に紫陽花も彩りを添えるようになってきました

 

 

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