
↑ サンゴアブラギリ トウダイグサ科ヤトロファ属 Jatropha podagrica
ゲンペイカズラ クマツヅラ科クサギ属 Clerodendrum thomsoniae
源平蔓(源平臭木) 入り口から時計周りに順路が付けられた温室は大きく六つに分かれている。
①「洋蘭の部屋」 ②「ハイビスカスとブーゲンビレアの部屋」 ③「蔓とキツネノマゴ属の部屋」 ④「バナナの部屋」
⑤「睡蓮の部屋」 ⑥「季節の花の部屋」
これは④室に咲いている。
回遊路からはかなり遠い位置、だから余り気付かれない。
コウシュンカズラ 恒春葛 Tristellateia_australasiae
説明板には、漢字は書かれていなかった。
ヒスイカズラで賑わった部屋は、五月の終りになって名残の数本が下がっていた。
マダガスカル・ジャスミンも咲き始めていたし、ゲンペイカズラはまだまだ健在だった。
その陰になっていたから気付かなかったのだけど、この黄色い花が幾つか咲き始めていた。
遠目には判然としないけれど、黄色の花弁と少し赤が入った蘂の取り合わせが面白い。
サンゴアブラギリ トウダイグサ科ヤトロファ属 Jatropha podagrica
温室入口におかれている鉢植え 幹がトックリのような形で、花茎の先端に紅橙色の小さな花が固まって咲く。
温室の中に地植えされていない。 茶色になっている部分は花の後。
真ん中上の方にまだ蕾が残っている。 同色なので咲いているのかどうかわかりにくい。
サンゴアブラギリ トウダイグサ科ヤトロファ属 Jatropha podagrica
今日はラン室の中におかれているけれど、 温室の中に地植えされていない。
同色なので咲いているのかどうかわかりにくい。
ハイビスカスの隣の部屋には、同属のホコバヤトロファ、
新宿では学名のままに、ヤトロファ・ハスタータと呼ばれている。
サンゴアブラギリ トウダイグサ科ヤトロファ属 Jatropha podagrica
ラン室の中に、鉢植え。
何度か置かれているけれど、地植えされていない。
ハイビスカスの隣の部屋に咲く同属のホコバヤトロファは、新宿では学名のままにヤトロファ・ハスタータと呼ばれている。
こちらは、かなりの高木になるし花も見栄えがする。
シクラメン
外の冷たい風を避けて、とりあえず温室の人たちも多いのだろう。
けれど、常夏は、長居すると疲れる。
そんな人たちは、熱帯睡蓮の育つ場所に来ると、水槽の縁で休憩を取る。
一息ついて出口へ向かう手前に、季節の鉢植えが並んでいる。
ひょっとして、ここが一番の人気スポットになっているのかも知れないな、と思うときがある。
それもそうだなぁ~、珍しいけど見慣れないし、長いカタカナ名前ばかりで覚えきれない花の後で、
普段見慣れた花たちに出会えるから。
余り好きな花じゃない、と言いながら新しいカメラを持った女房殿は、
シクラメンに向かって盛んにシャッターを切っていた。
シクンシ シクンシ科ヨツバネカズラ属 Quisqualis indica 使君子・四君子
咲き始めから足掛け四ヶ月楽しませてくれた翡翠葛、剪定されてすっきりした姿になっている。
今は、ツンベルギア・グランディフローラ(ベンガル・ヤハズカズラ/白花)が最盛期。
その部屋に見慣れない花が咲き始めた。
鑑賞通路から少し遠いから、この程度しか見えない。
なんとかカズラだと思ったけど、真下の説明版にはキョウチクトウ科 Beaumontia grandiflora Wall.の表示。
どう見てもその仲間には見えない。
説明版の見間違いかも知れないと書いたけどひょんなことから正体が割れた。
「Quisqualis」は、ラテン語のquis(誰)と、qualis(何)の合成語とか。
この写真を撮ってからの、写真ヤの心境そのもの?である。
シダ・ファラクス アオイ科シダ(キンゴジカ)属 Sida fallax
アブチロンの横に咲いている。
フウリンブッソウゲ、ウナヅキヒメフヨウ、アプチロンとは違って、小型のハイビスカス然としている。
隣には良く似た花姿・黄色の「パボニア・スペニフェックス」が咲いている。
これは、ハワイ・オアフ州の花イリマ(Ilima)、首飾り、レイの材料にされる花のひとつ。
「シダ」の名前は「羊歯」と勘違いしそうだし、和名・キンゴジカはもっと解りにくくなる。
スカエヴォラ・アエムラ クサトベラ科 Scaevola aemula
カタカナ表記は違っているかも知れない。
これも温室の中庭にあった。
隣にある「レシュノールティア・フォルモア レッド・オパール」の書き込みは写してきたが、これは自信が無い。
英語名は Blue fan flower 団扇に見えるし、広げた人の手にも見える。
セイロンマツリ Plumbago zeylanica L.
ルリマツリの隣に咲いているけれど、時折しか見かけない。
マツリは、茉莉。
花がジャスミンに似ているから付けられた名前。
確か、去年この花にモンシロチョウがとまってたのを撮った。
あの蝶は愉快だったなぁ~、すっかり役者気取りで真正面向いてカメラ目線になっていた。
タバコソウ ミソハギ科タバコソウ属 Cuphea ignea A.DC. 白花
英語名 Cigar flower だから、白花だけを見ても?だろう。
大船で、去年暮れに初めて見つけた。
ハイビスカスの下に咲いているから、殆ど誰も気にかけないのだろうけれど、
「タバコソウ」の名札に気付いた人たちは必ず「似てるねぇ~」と仰る。
チャイニーズ・ハット クマツヅラ科ホルムショルディア属 Holmskioldia sanguinea
なんて書かれても、何のことかよく解らない。
英名を訳した、チャイニーズ・ハットも、帽子の実物を知らなければ解らない。
もうひとつの別名、カップアンドソーサーは何となく解りそうだ。
新宿御苑・温室では、「テングバナ」の名前が付いていた。
こちらの方がよく解る。 だけど、カタカナ書きだったから、「天狗の鼻」なのか、「天狗の花」なのかが解らない。
ツルキントラノオ Stigmaphyllon ciliatum A.Juss.
キントラノオ(Galphimia glauca =Thryallis glauca)と言うのがあった。
花茎に、円錐形に黄色い花が付いている様を、トラノオと称するのだろう。
これは、それに似て蔓性だから、そう名付けられたのだろう。
ネットで調べても、正確には判らない。
同じ部屋に、蘂の赤みが特徴的なコウシュンカズラ(Tristellateia australasiae/恒春葛)が咲くのだが、
それと似ていると説明されたサイトがあった。
ツンベルギア・グランディフローラ
ベンガル・ヤハズカズラ ヒスイカズラと同じ棚からぶら下がっていた。
熱帯のジャングルでは、こんな花たちが当たり前にぶら下がっているのだろうし、不思議でもないだろう。
けど、温室とは言っても狭い場所だから、突然目の前にこの花があると驚く。
すぐ横には、メディニラ・マグニフィカがぶら下がっている。
ツンベルギア・フォーゲリアナ
ハイビスカスの部屋の隣にある。
部屋に入ってすぐに目に付くのは、真っ赤な紐状の花、「ベニヒモノキ」 次が、この花。
殆ど一年中咲いている。 「朝顔みたい。」と子供たち。
ツンベルギア・ラウリフォリア
この花は、ヒスイカズラが咲く部屋にある。
和名は「月桂蔓」と聞いたけど、温室の花にはカタカナの方が合いそうだ、覚えられやしないけどね。
少し下り坂になっている通路から遠い場所にあるため、殆ど見過ごされるから、
隣にある「ゲンペイカズラ」も同じような境遇、難しいよなぁ、全部が全部、主役にはなれないから。
テトラネマ・ロセウム キツネノマゴ科 Tetranema roseum
英語名Mexican foxglove、メキシコジキタリスの和名が付けられている。
殆どのキツネノマゴ科は、隣の部屋だけれど、この紫色と白花のテトラネマ・ロセウムはハイビスカスの部屋に咲いている。
デュランタ クマツヅラ科ハリマツリ属 Duranta_erecta
ツヅラは葛、マツリは茉莉。 藤の花のように 花の房が下がって 上から順に咲いてゆく。
花屋さんで見かけた鉢植えには デュランタ・タカラヅカ」の名前。
濃い青紫から、スミレのイメージ スミレから宝塚 だけど
宝塚歌劇団の超有名なテーマ曲「スミレの花咲く頃」の原曲は
「リラの花咲く頃」だったそうだから 変な解釈は止めておこう。
何度見ても 白い縁取りが優しい。
熊葛科針茉莉属なんて 漢字で書くのは余計なお世話だね。
和名では 針茉莉とか 台湾連翹とか書かれているけれど やっぱり デュランタ が似合う。
デンドロビューム・ファレノプシス Dendrobium phalaenopsis
ファレノプシスは、別名こちょうらん(胡蝶蘭) だから、胡蝶蘭のような花を付ける、デンドロビューム。
略して、デンファレ。
それぞれに花には専門家がたくさんいらっしゃるから、 この花にどんな名前を付けられているのかはお任せしよう。
ただ、私は写真ヤ、せっかく綺麗な咲いているのだから綺麗に撮っておこうと思う。
デンマーク・カクタス
最近殆ど入らなくなった温室。
季節の花たちが、鉢植えで展示されている、出口の前にある部屋には、
シャコバサボテンの類、ポインセチアの類が展示されている。
クリスマス・カクタス、デンマーク・カクタス。 「蝦蛄葉」、「蟹葉」は葉の違いだけど。
トウチクラン Disporum pullum
ランの名前が付けられているけれど、ユリ科。
温室の入口に鉢植があった。
Disporumは、チゴユリ属の意味だから、宝鐸草や稚児百合の近似種ということになる。
トーチジンジャー Nicolaia elatior
ジンジャー、生姜の仲間。
大船温室の、熱帯睡蓮の部屋に咲いている。
葉はショウガに似ていて、葉柄は赤紅色。
花茎が杖のようなので、トーチ。赤色から桃色に近い苞に包まれた花を咲かせる。
アーチチョークと同じように若い花序は香味野菜として、果実は生食として、種子は香辛料として利用される。
生姜のように地下茎で横に広がって増えるが、それを食用にする話は聞かない。
大船植物園のものは、園芸品種のピンクトーチ(cv. Pink Torch)。
ドンベア・ワリッチー
奇妙な名前だから、なんとなく覚えてしまった。
ハイビスカスの咲き誇る部屋。
ブーゲンビレアが咲き始め、その奥まった場所に今年も咲いた。
順路からは外れているので、隣の部屋への入り口には
「ドンベア・ワリッチーが咲いています」の張り紙に、咲いている場所が矢印で書かれている。
(2005.04-2006.10)
画像下のコメントは原文のまま、撮影順にはなっていない。
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大船温室2-01
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