「クリスマス・ホーリー」ですよねぇ~とキザに呼ばれる。
和名ではヒイラギモチと呼んでいるのだけれど
そう呼ばれているのを聞いたことは無い。
クリスマス・ローズと同じだ。
日本人はやはり横文字には弱い??のだろうけれど
時には恥ずかしい限りだと思うことも多い。
本物、偽物とは言うまい。
だからいつしか「春咲きクリスマスローズ」と呼ばれるようになったけれど
略せば同じことになる。
鳥も好みでは無いと見えて、未だに残っている。
▲ ヒイラギモチでは、大きく育った木では、殆どの葉は全縁の楕円形、先端部のみに棘が見える。▼
ヒイラギモチ(柊黐) モチノキ科モチノキ属 Ilex cornuta
シナヒイラギモチ(支那柊黐/チャイニーズ・ホーリー ・Chinese holly)
略してシナヒイラキなどと呼ぶから、ややこしくなる。
セイヨウヒイラギ(西洋柊、Ilex aquifolium)、アメリカヒイラギ(Ilex opaca)も合わせて
何でもありの日本ではクリスマス・ホーリーとして流通している。
ここで言う「ホーリー」は holly(hɑ́li)、つまりは 「モチノキ」の意味であり
holy(hóuli/聖なる)とは発音も意味も違っているそうな。
(2021.02.10 上が池公園)
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▼ 葉の違いは幾つか紹介されている。ただ若い木の枝や、下部の葉、古木の葉などでは違いも出る。▼
▲ ヒイラギモチの葉 同じ場所のもので、上の画像のヒイラギモチの葉はほぼ棘の無い古木のもの ▲
▲ セイヨウヒイラギモチ㊧とアメリカヒイラギモチ㊨の葉 ▲
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セイヨウヒイラギモチ 余談
葉の形はヒイラギと似ているからと、ヒイラギの名前が付いていてややこしい。
けれど葉のサイズはセイヨウヒイラギの方がやや大きい。
葉はヒイラギ同様に革質で艶があり、若い葉では棘があるが老木になると棘のない葉が多くなる。
セイヨウヒイラギの葉は互生。
アメリカには、このセイヨウヒイラギが育ちにくかった?のだろう
アメリカヒイラギが今では「クリスマス・ホーリー」として流通。
日本ではと言えば、そのいずれもよりヒイラギモチ(シナヒイラギモチ)の植栽が盛んで
今では殆どがそれを「クリスマス・ホーリー」と呼んで飾り付けに利用している始末。
何でもありがここまで進むと、本来のクリスマスもどこかに置き忘れ去られているようだし
それも時代の流れですね…と鷹揚さが大事な?時代になっている。
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