HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

スズカケノキ(鈴懸の木)

2022-02-09 | 木本 冬芽・葉痕

一年振りのスズカケノキ。
冬だから冬芽。
近くにはフウが五本並んで植えられている駐車場。
術後の定期検査の前に上部内視鏡検査を頼んでおいたから出かけた。
胃と腸との癒合部分の状態は、やはり日常生活を普通に送っているとは言え、気がかりな部分。

その検査の後、やはり何度も通っているとこの樹に立ち寄る事になる。






▲ ススカケノキ、アメリカスズカケノキ、その両者の雑種起源のモミジバスズカケノキ、三種ともに冬芽は葉柄に包まれている。
「葉柄内芽(ようへいないが)」と呼ばれている特殊な形で、葉が枯れ落ちないと見えない。▼





▲ 枝の先端の葉が落ちて冬芽が見えている。その下はまだ葉が残っている。▲ 







▲ 葉柄基部が膨らんでいるのは、下に冬芽を抱えているため。 ▼

▲ 葉柄基部は、冬芽を隠しているために膨らんでいる。▼





▲ 葉が落ちるとその付け根部分(葉柄基部の膨らみ)に守られていた冬芽が出てくる。
葉痕は冬芽をぐるりと一周している。
目玉に見える部分は、果実を吊るしていた果柄の痕? ▼

▲ 果柄の痕? 下も同じだろうか。▼







▲ 枯れ残っていた托葉 ▲













▲ ススカケノキの球果は5~6個、アメリカスズカケ、モミジバスズカケは1~2個が普通。▼





▲ 幾つかの果実が果柄についている。風が吹くと全体が錐もみ状態になり、やがて細い糸の集まりの状態になり落果する。▼











(2022.01.31 八木)






















スズカケノキ(鈴懸の木)スズカケノキ科スズカケノキ属 Platanus orientalis
アメリカスズカケノキ Platanus occidentalis 
モミジバスズカケノキ(Platanus acerifolia)は、
中近東原産のスズカケノキと北米原産のアメリカスズカケノキの雑種
(2022.02.07 八木)


▲ モミジバスズカケノキの果実 
風に吹かれで一本に見えた果柄はやがて細い糸状になり、やがれ切れて果実とともに枝から離れる。▲
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スズカケノキの冬芽 アメリカスズカケノキの冬芽 モミジバスズカケノキの冬芽
スズカケノキの葉 アメリカスズカケノキ モミジバスズカケノキ



4 コメント

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Unknown (こいも)
2022-02-03 17:44:50
林の子さん
スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキ、
三種ともに葉柄内芽・・・綺麗な画像でとても良くわかります。
上から8枚目以降に、白い毛の真ん中に目のような物の画像がいくつかあるのですが、
これは何と思ったら良いでしょうか?
果実はスズカケノキがたくさんつくと言うことですか?
それとも一か所からの数のことでしょうか?
ごめんなさい。わかり難い質問ですよね。
よろしくお願いします。
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説明追加しました。 (林の子)
2022-02-03 20:06:04
スズカケノキを見かけることは少なく、街路樹や公園樹の多くは
スズカケノキとアメリカスズカケノキの交雑種、モミジバスズカケノキと呼ばれているものだと言われています。
それでも呼びにくいのか、略して「スズカケノキ」になってしまっているようですね。
三種類ともにプラタナスと呼びことも普通になってきました。
葉の切れ込みが一番強く、果柄に5~6個の果実がついているようです。
葉痕の一部や少し離れた場所にある白い毛の中に目玉のようなものが見えるのは
その果柄が落ちた痕だと思います。
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ありがとうございます。 (こいも)
2022-02-03 23:13:36
林の子さん
色々難しいのですね。
白い毛の中の目玉のようなものは、果柄が落ちた痕ですか・・・
ありがとうございます。
少しずつですが憶えられればと思います。
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呼び名も難しいです。 (林の子)
2022-02-03 23:30:51
似たものがあり、似た名前が付けられていることも難しいですが
それぞれのパーツや、その痕も見る時期によっては難しいですね。
それでも一気に覚えるなんてことの方が難しいですから
のんびりと少しずつ…が良いです。
馴染んでいる間に、いつの間にか覚えているものだと思いますよ。
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