木場公園に桜が咲いてる、
そんな話を聞いたのは、つい二年ほど前のことだった。
春になればどこにでも桜は咲くのだから…と気にもしていなかった。
日本橋の本社社屋の電力事情から東陽町にメインコンピュータを全面移転させた当時は、ここはまだ貯木場。
その後、新木場に木場の全部の設備、工場が移転した空き地が
広域避難場所を兼ねた広大な都市公園として造成された。
そんなことを知ったのもつい最近のことだったから、桜をここで愛でるとは思いもしなかった。
ここで河津桜から、枝垂れまでを存分に味わったのが去年春。
樹齢は若いけれど、秋には一度大船の芍薬園のはずれで見ただけだった
この子福桜にもちらほら花が咲き始めていた。
複数本のめしべが付くので果実も複数出来ることが多いので「子福」。
萼も花筒も短く、ジュウガツザクラよりも花弁数が多く「冬桜」の中の一つ。
三月の定年退職で東陽町通いが終って半年経った。
年老いた両親が二人で暮らす地に戻る決心をしたから
この秋と春に咲く子福桜を最後に見て、私の木場通いも終る。
次の春は、たぶん明石公園の桜を見ることになる。
（2006.10.21 木場）
子福桜を最後に見て、ご両親様のもとへと戻られたのですね。
ご両親様はさぞかしお喜びになられたのではと思います。
(○'｡'○)ん? あららら・・・今頃になって何か変でしょうか？
でも、何か書き込みたくなって・・・。
こいもも、この辺りは大変だったな～、、、
なぁ～んて想いだしてしまいました。
それでもほゞ毎月、藤沢～明石を往復していましたから
幼馴染らからは『仕事済んだんやったら帰ってこい』と言われたこと
年老いた両親二人の生活も少しずつ危うくなりそうだと感じて
秋に転居することにしました。
人の一生の中でも幾つかの転機があるもので、今となってはしっかりと両親を看取ることが出来たと喜んでいます。
木場公園の子福桜、育っていればかなりの高木になっているでしょうね。