HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

モミジ イロハモミジ(いろは紅葉)

2021-11-15 | 秋 樹木 果実・葉

紅葉で有名な場所はとんでもない混雑らしいけれど
やはり外出制限、自粛を強いられていたのだからと
いつも以上に人混みは出来ている…そうだ。
広々とした場所でのんびりと…なんてことが「季節の風物詩」の一言で消される。
道路の混雑、遊歩道の混雑、それでも出掛けるのだろう。

思い立って、午後に新しい山靴の様子を確認に三木山歩きに付き合う。
数本の紅葉、だけれどここでも色づきはじめている。
どこで見たって、もみじはもみじ…とやせ我慢?の声が聞こえる。






































イロハモミジ(いろは紅葉)
 ムクロジ(←カエデ)科カエデ属 Acer palmatum
(2021.11.14 三木山)

【モミジの彩り、落葉のメカニズム 聞き語りを補筆・再掲】
まずは葉の構造から紐解くと、葉は葉柄で茎と繋がっている。
葉には根からの水分や養分、光合成で出来た澱粉を通す通路、葉脈がある。
前者は葉の表面にあり木部(もくぶ)と呼ばれ、後者は篩部(しぶ)と呼ばれている。
秋になって気温が下がると、葉柄と茎との基部に離層と呼ばれる細胞の層が出来る。
その結果、先ず篩部の通路が切れて遮断され、作られたでんぷんは葉に貯まったままになる。
 でんぷんは分解されて糖になる一方、葉の葉緑素は老化してアミノ酸に分解され葉を彩る色素が合成される。
この時の気温差や日照時間によって、合成されたでんぷん量やクロロフィルの分解の程度が異なると
合成される色素が違ってくることになる。
合成されたアントシアンは鮮紅色、フロバフェンは茶色に葉を彩ることになる。
ただ黄葉は、色素の合成による発色ではなくて、
もともと葉の中の葉緑体では吸収できない光を吸収して光合成するカロチノイド(黄色の色素)が、
クロロフィルの分解の結果によって緑を失うことで黄色にく発色する。
 やがて離層に細胞膜を溶かすセルラーゼ、ぺクチナーゼのような酵素が出来て木部の通路をも切断する。
この結果、根からの水分補給も絶たれて落葉することになる。
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