HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

イロハモミジ(いろは紅葉)

2020-11-08 | 秋 樹木 果実・葉

錦秋の景色などここには無い。
山から下りてくる秋色でも無い。
城址公園の中に何本かあるモミジが色付いている程度の秋。
























イロハモミジ(いろは紅葉)
 ムクロジ(←カエデ)科カエデ属 Acer palmatum
(2020.11.05 明石公園)


▲ 春の花盛りの頃。▲

【モミジのメカニズム 聞き語りを補筆】
まずは葉の構造から紐解くと、葉は葉柄で茎と繋がっている。
葉には根からの水分や養分、光合成で出来た澱粉を通す通路、葉脈がある。
前者は葉の表面にあり木部(もくぶ)と呼ばれ、後者は篩部(しぶ)と呼ばれている。
秋になって気温が下がると、葉柄と茎との基部に離層と呼ばれる細胞の層が出来る。
その結果、先ず篩部の通路が切れて遮断され、作られたでんぷんは葉に貯まったままになる。
 でんぷんは分解されて糖になる一方、葉の葉緑素は老化してアミノ酸に分解され葉を彩る色素が合成される。
この時の気温差や日照時間によって、合成されたでんぷん量やクロロフィルの分解の程度が異なると
合成される色素が違ってくることになる。
合成されたアントシアンは鮮紅色、フロバフェンは茶色に葉を彩ることになる。
ただ黄葉は、色素の合成による発色ではなくて、
もともと葉の中の葉緑体では吸収できない光を吸収して光合成する
カロチノイド(黄色の色素)が、クロロフィルの分解の結果によって緑を失うことで黄色にく発色する。
 やがて離層に細胞膜を溶かすセルラーゼ、ぺクチナーゼのような酵素が出来て木部の通路をも切断する。
この結果、根からの水分補給も絶たれて落葉することになる。
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オオモミジ シダレモミジ(紅枝垂れ 手向山)
 イロハモミジ オオモミジ 冬芽 

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