早春のわずかな時期、枯れ葉に埋もれた路に
点々と、ひっそりと咲く
詩的に、「春の儚い命」と呼ぶそうだけれど
咲いている様子は、詩的さよりも素朴で健気さを感じる
山垣城址のある小山には、近隣の方たちに守られている古宮があり
苔むした石段を辿り、その横手にあるぬかるんだ木の根道を上がると
点々とセリバオウレンが咲いている
昔は足の踏み場がないほどに咲いていたそうだ
今は踏み固められた道の両側、薄暗い杉木立の中にポッと白が浮かぶ
あいにくの曇天、晴れていても仄暗い樹間に
草丈わずか10センチ程度の花が咲いている
トップの画像は、青垣からの帰途立ち寄った篠山・大山宮で撮ったもの
直後に雨が降り始めた
雄しべだけの雄花
雄しべだけの雄花 雌花より格段に多数派
雌しべだけの雌花 数株しか見つからない
篠山のセリバオウレン セツブンソウも咲く場所
画像手前が雄花、奥が両性花の集まり
(2009.02.22 青垣・篠山)
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参考図 去年撮った青垣のセリバオウレン
手前が雄しべだけの雄花
奥が雄しべと雌しべを持った両性花で、それぞれ別株
両性花には既に果実が出来始めている
雌しべだけの雌花 赤い点に見えるのが退化した雄しべ
同じ時に撮った別株はしべの色が違っていた
成熟段階の違いだろう
両性花(上の二つ)と雄花(下)が一緒に咲いている株
(2008.02. 青垣)
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ご存知ない花、でしょうか。
セツブンソウを撮りに出掛けた同じ場所で、
咲いている山城址への小道を案内して頂きました。
薬草園を持っている植物園では、栽培されているようですが、
自生しているものは、草丈も低く地面に座り込んで撮っています。
花を撮っていますと、それだけで充分気持が落ち着きますから、
画像を見て頂いて少しでも安らかさを感じて頂ければ
撮った本人はもちろん、撮られた花も嬉しいものです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
3枚目の写真、セリバオウレンの雄蕊だけの雄花の透き通るような白さが
幽玄の世界で咲いているようでとても綺麗ですね。
寒い季節の枯葉の中でけなげに咲いているのですね。
私が今日撮ったセリバオウレン、ピントが合っていなくてこんなに綺麗に撮れませんでした。
今にも降り始めそうな曇天、深い杉木立の山道
青垣のセリバオウレンが咲く場所は、そんな場所です。
同行のお二人もさんざん苦労して撮っていましたが、
ISO400まで上げて、1/30がやっとでした。
ですから、拡大すると酷い荒れ方しています。
いつもそうですが、人が少ない場所と言うのは
私には絶好の場所で、地面に座り込んで何枚も撮っています。
お陰でズボンはいつも泥んこ…。