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もう今は立ち入ることは出来なくなったため池が明石にはあった。
そこで一度撮ったことのある、ホザキノミミカキグサ。
低い丘陵地帯が続く播州平野には幾つかのため池がまだ残り
幾つもの湿地も人知れず残されている。
観光案内によれば、県下ではかなりの規模の湿地だけれど
自由に立ち入ってせっかくの湿性植物が台無しにならないように
地元の方たちによって整備中の場所。
食虫植物で、捕虫嚢は葉柄と泥中の地下茎に形成されているのだけれど
ここではかなり周囲の草が茂っているし、当然だが地下茎までは確認は出来ない。
▲ 一本の花茎に幾つかの花を咲かせるので「穂咲き」▼
ホザキノミミカキグサ(穂咲きの耳掻き草) タヌキモ科タヌキモ属 Utricularia caerulea
ムラサキミミカキグサ(紫耳掻き草) タヌキモ科タヌキモ属Utricularia yakusimensis
(2018.09.03 加西・網引湿原)
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ホザキノミミカキグサ ムラサキミミカキグサ
かなり広い湿原だと出てきました。
千葉でも地元の人たちの努力で守られている湿原があるのですが
大事な食物がそうした方たちにより保護されていくことはうれしい限り!
ホザキノミミカキグサはまだ出会ったことないですが見てみたいものです♪
それでも生活環境の近くだと、保護そのものにはかなりの無理があるでしょうね。
だからひっそりと残されていた場所が、いつの間にか「観光地」になってしまう。
物見遊山が悪だとは思わないし、それで希少なものを目の当たりに出来るのは
とても大事だと思います。
ただ人がこぞって集まれば当然良からぬ事も起きてしまう。
人には良心があるのだから…などときれい事ではすまない事態があちこちで起きています。
幸いこの場所はまだ整備が緒についたばかりで、
近くの方でさえ正確な場所はご存じなかったくらいです。
自然は一部の人たちのものではない…それが観光化の錦の御旗なのでしょうが
ひっそりと失われてしまうものと、雑踏に踏み荒らされて失われてゆくものと、
どちらが本来の自然なのかよくわからなくなっています。
絵を描いたり何かを作ったり飾ったりするために
野山の草花を手折ったり集めたりすることが平気な人たちには
たぶんこんな場所に育つ草花は瞬く間に消されてしまう気がします。