HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ニガナ(苦菜) ハナニガナ(花苦菜)

2021-04-26 | 春 黄色系

須磨離宮の植物園側、ネジキの下に二種のニガナが咲き始めている。
花弁の多さで二種だから見た目で容易に区別出来る。
尤も、区別点を知らないことには区別の必要も無いのかも知れない。




▲ タンポポをギューッと縮めてしまった、或いはコオニタビラコをギューンと大きくした花姿。▼







▲ ニガナの花弁は5~7枚程度で、それ以上のものはハナニガナし区別している。▲
(2021.04.22 須磨離宮公園)


▲ ニガナの花弁枚数は5~7枚、上は6枚、下は7枚数えられる。▼

ニガナ(苦菜) キク科ニガナ属 Ixeris dentata
(2021.04.23 森林植物園)

須磨ではこちらの方が個体数は多いし、二種共に群れて咲いているのだけれど
それぞれ群れは個別になっている。


▲ 花弁枚数が8枚以上のものを区別してハナニガナと呼んでいる。▼



▲ 花の仕組みは、タンポポと同じ。▼











▲ 上はハナニガナの群れ。下は隣り合って咲いているハナニガナとニガナの群れ ▼

ハナニガナ(花苦菜) キク科ニガナ属 Ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia
ニガナ(苦菜/Ixeris dentata)の変種であるシロバナニガナの一品種の位置づけになっている。
(2021.04.22 須磨離宮公園)


▲ 芽ばえの頃には、葉の周囲の「歯」が目立つ。 ▲

ニガナ(花びら5~7)の白花をシロニガナ、ハナニガナ(花びら8~11)の白花をシロバナニガナと呼んで区別することもあるので
森林で見た白花はニガナの白花、栂池で見た白花はハナニガナの白花と言うことになる。
田んぼなどの湿地にはオオジシバリ、かなり小型のジシバリの別名にイワニガナがある。
他にも別属だがヤクシソウも似ている花の一つ。

 
▲ 海岸には葉が肉厚のハマニガナ(浜苦菜/Ixeris repens)の生育が知られているのだけれど、まだ見たことがない。
匍匐茎が砂地を伸びて広がってゆくのだろう。▲



▲ 森林植物園の三種の内、シロニガナ 花弁数は7枚なのでニガナの白花とする。 ▲
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今年の芽ばえの頃 ニガナ(苦菜) ハナニガナ(花苦菜)
ニガナ シロバナニガナ ベニニガナ(エフデギク)・木場



2 コメント

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色々ありますね。 (こいも)
2021-05-08 17:47:06
林の子さん
シロニガナやハマニガナもあるのですね。
芽生えの頃の葉の周囲にもびっくりです。
このような葉の様子も見てみたいです。
ニガナとハナニガナの違いを忘れないようにしたいです。
冠毛も見えました~~~♪
ありがとうございます。
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幾つもの種類。 (林の子)
2021-05-08 20:35:53
「ニガナ」と名前がつくものにも幾つもの種類があるようですから
やはり一つ一つ撮った画像の違いを自分で確認してゆくのが一番の早道ですね。
実際に見たり撮ったりしないものは、どうしても覚えきれないものです。
一度見たものでもそれを全部覚えきれるものでも無いので
やはり何度も…と言うことになりそうですが。
ニガナとタンポポが確実に覚えていれば、似たものを見つけたりした折には
そのことが充分役に立つことだと思いますね。
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