午前10時から午後6時までは自宅で過ごす。
掃除洗濯片付け読書に昼寝
そして昼寝のあとは転倒事故から24時間
あちことに痛みが発生しています。
ってことで近くの薬局で鎮痛解熱剤を仕入れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/9b/6d6c65ff80080068981baaadf92ea2f6.jpg)
その他にマスクなどを仕入れても1500円以下でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/2e/2b78e4a7a4a737461c8e9b41c1e59667.jpg)
近所の人の洗濯好きの証拠写真
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/cb/be41cc5b0017d62d140db7094058bcf1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/82/6374c3528442bd0b8d5969a2f99630fb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/bf/a4ddb845a3daec49a2a0701abc08d278.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/bc/313a21107e516b62e0e72ec5436f2991.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/1e/1668ed11b845b6d99c76a50671fa34b5.jpg)
事故のときは先ずは命の確認で安心
ついで緊急連絡の携帯電話が使えることを確認
カメラにパソコンも外見上に問題はなくひとあんしん!!
バイクも吾輩も転倒だから少々の傷は仕方無しも集まってくる人が気になる。
恥ずかしいです。 とにかくは現場を離れる。 痛みどころではない!!
そしてあれから24時間が経過
午後6時前に修理屋さんへ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/7d/d0635a9e4621f8bd1f49dda1561daf63.jpg)
ピカピカに!!ジャスト100万ドンと安いです。
エンジンも快調、ブレーキや空気圧もOK
家で寛いでいては却って痛みが強くなりそうでイオンへ
日曜午後7時過ぎのイオンはすごい人出です。
でも比較的すいているのがこのところはまっている讃岐ウドンの隣のDonDon
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/cf/69da24a7124cf8ba11c8da2db7e09fd1.jpg)
美味しいです。
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マンゴーは売り切れで残念
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/35/a8c8d723cb447120561ab9a6cdf5d980.jpg)
読書は漱石の「こころ」
動機は単純 本日が漱石が100年前に朝日新聞で連載を始めた「こころ」って記事でした。
でも彼の作品、いつ読んでも新しい感動を与えてくれます。
人間の心なんて100年前も同じです。
下記は朝日からコピペです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
漱石、いま世界が読む 「こころ」100年、米でシンポ
高津祐典、アナーバー〈米ミシガン州〉=中村真理子
2014年4月20日00時04分
ちょうど100年前の20日、夏目漱石の代表作「こころ」の連載が朝日新聞紙上で始まった。米ミシガン大学で18日から、100年を記念して米研究者らが企画した「漱石の多様性」をテーマにした国際シンポジウムが開催中だ。国内外から研究者や学生ら100人が集まり、3日間、漱石を語り尽くす。
• 連載 夏目漱石「こころ」
中国出身のシカゴ大学大学院生、マー・リンリンさん(25)は「こころ」を読み、「主人公が自分の心の暗闇に気づくとき、私の中にも同じような暗 闇があると思った」。好きな作品に「こころ」を挙げたミシガン大学大学院生のブラッドリー・ハモンドさん(23)は「作中の“恋は罪悪ですよ”は海外でも 有名です」と話した。
「草枕」の主人公にニーチェの思想を重ねて読んだり、「道草」で主人公が読む洋書に注目したり、発表者の着眼点は幅広い。企画したキース・ビンセ ント・ボストン大准教授(45)は「漱石は日本のマーク・トウェインのような国民的作家。漱石の描いた人間関係の難しさは全く古びていない。読むたびに新 しい発見があり、様々な視点で考えられる」。2016年の没後100年に向け、来年以降もイベントを続けていくという。
米国だけではない。グローバル化が進む今世紀に入り、漱石は世界で新しい読者を得ている。漱石作品の海外受容に詳しい東洋大の山本亮介准教授(日本近代文学)は「日本的な感性に触れようと、西欧では川端康成や三島由紀夫の翻訳が進んだ。近年は文明を批判した漱石の、近代人としての普遍性が注目されているようだ」と指摘する。
中国では3月末、朝日新聞の「こころ」連載が「ニュース」になった。中国・深圳の地元紙が「漱石文学をさらに広める」と期待を寄せて報じた。韓国では昨年、初の「長編小説全集」刊行が始まった。英語圏でも08年から、大手出版社ペンギンブックスが文庫にあたる「ペーパーバック」の新訳を相次いで刊行している。国際交流基金によると01年以降、「こころ」だけでもアラビア語やスロベニア語など新たに10カ国語版が生まれた。約60作が30以上の言語に翻訳されている。
背景には、「好きな作家」に漱石を挙げる村上春樹さんの存在もある。10年出版の中国語版「虞美人草」の帯には「村上春樹が 最も敬慕する文学の古典」と記された。英語版「三四郎」の序論には、漱石作品との出会いをつづる村上さんの文章が載った。2人の作品を英訳したジェイ・ ルービンさんは「漱石は明らかに現代的な作家。漱石も村上も、作品の主人公たちの頭の中を深く掘り下げている」と共通点を見る。
「こころ」を読み解く著書がベストセラーになった政治学者の姜尚中(カ ンサンジュン)・聖学院大学学長も「漱石は現代の私たちが抱える問題を見通していた、長い射程の文明論を持った作家」と話す。「近代日本、戦後日本が目指 した最大の価値が自由や自己意識。漱石はそれらが人間の孤独しかもたらさない、と言った。彼の描いた『時代の病』は、日本だけでなく、近代化や高度成長の後で誰もが通らなければならない。今後さらに世界的になるだろう」(高津祐典、アナーバー〈米ミシガン州〉=中村真理子)
漱石が生きた「明治の精神」 大江健三郎さんに聞く
100年前の4月20日、朝日新聞紙上で夏目漱石の「こころ」の連載が始まりました。漱石が模索した小説の文体の構築や、考え続けた近代の問題は、現代の日本人にどう響くのでしょうか。ノーベル賞作家の大江健三郎さんが、「時代の精神」という言葉を軸に語ってくれました。
「こころ」を読んだのは高校2年生の時。友人のことを考えていたので、感銘を受けました。次はもう40歳でしたが、先生の遺書の言葉「記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです」を引用してエッセーを書きました。
「こころ」は知識人の語りかけの形で、新しい文体を作っています。特別なルビに注意して音読すると東京弁のリズムがあり、生き生きした効果もあげている。時代を感じさせる風格はありますが、今現在の手紙として読めます。
最後の事件を物語った後、さらにスピードと強さを保って、十分に書き終え得るのが作家の実力です。それを「明暗」とともに、よく表現していると思う。
「こころ」はKの自殺で閉じられず、それをめぐって先生が考え感じたことを書き続けます。働き盛りの仕事の勢いに乗っている。漱石には不似合いですが、小説自体に流行作家を押し進めるエネルギーを感じます。
漱石は作品を載せる場所に敏感でした。朝日新聞に入社し、どうやって新聞小説を面白くするかを考え、読者を開拓した。毎年あれだけのものを書くとは、驚くべきことです。
今回「こころ」を読み直し、最終2章に動かされた。先生は40代後半のようで漱石と同年代、漱石の感じ方が直接反映している。改めて引きつけられたのは、明治天皇の崩御のところ。
〈夏の暑い盛りに明治天皇が 崩御になりました。その時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終ったような気がしました。最も強く明治の影響を受けた私どもが、その後に生き残っている のは必竟(ひっきょう)時勢遅れだという感じが烈(はげ)しく私の胸を打ちました。(中略)私は妻に向ってもし自分が殉死するならば、明治の精神に殉死す るつもりだと答えました〉
若い僕は、漱石にも国家主義的なところがあるのかと反発した。
しかし今回、注意深く読み返すと、違ったものに読めました。自分が生きた明治という時代の「人間の精神」を「明治の精神」と言っているのだと。天皇や大日本帝国ではなく、明治の人々の精神が、今までの日本の歴史の中で特別なものだと言いたいのだと。つまり漱石自身の精神をふくめて。
「時代の精神」というものがあると、はっきり表現し得た小説として、「こころ」は特別な作品だと思います。100年前の日本人の精神を知りたければ「こころ」を読めばいい。そういう小説だと強く感じています。
漱石の「明治の精神」を僕自身にあてはめると、「戦後の精神」ということになります。
漱石は「こころ」の3年前、講演「現代日本の開化」で、日本人について「誠に言語道断の窮状に陥った」と語った。小説家は小説そのものの勢いに押 されて、新しい時代への思い込みを書いてしまうことがある。「こころ」には時代に先んじるリアルな明察がある。先生は明治と共に自分の時代は終わったと感 じているが、漱石自身大きい行き詰まりを感じていた。
100年後の今、僕は同じ思いでいます。
10歳で戦争が終わり、進駐軍のジープが村にやってきて子供心に恐ろしかった。ところが、12歳で日本国憲法が施行され、中学の三年間、憲法や教育基本法についてならった。「良い時代」になったと思った。
今の若い人には想像できないでしょうが、当時の混乱には何か生き生きと動いている感覚があった。個人の権利が保障され、僕も、東京あるいは世界へ 出て行って何かやりたいと思った。戦後は明るかった。今79歳の僕にとっては、67年間ずっと時代の精神は「不戦」と「民主主義」の憲法に基づく、「戦後 の精神」でした。
「集団的自衛権行使」を閣議決定の解釈変更で認めようというやり方は、不戦と民主主義の直接の無視です。「戦後の精神」が真っ向から否定されている。
日本が戦争に参加させられる近い将来への市民の驚きの声が低いのが不思議だった。普段は意識しないが、今の壮年の人たちの時代の精神と僕はズレてしまったのだろう、自分らの時代の精神は消え去った、と思いました。
しかし、希望が見いだせるのは、朝日新聞の世論調査で行使容認反対が63%と増えていること。時代の精神は簡単には忘れられてしまわない、とも考えました。
さて漱石は、「こころ」の出た年の講演「私の個人主義」で、英国の政治体制を解説しながら、「彼等(ら)(英国人)は不平があると能(よ)く示威運動(つまり、デモですね)を遣(や)ります」と語っていた。
私がもう一つ希望を感じるのもデモや集会に参加してです。安倍政権に不平がある人たちが集まってくる。僕も歩きながら、不戦と民主主義の憲法、つまり「戦後の精神」を譲らない老人でいようと思う。それが、今回「こころ」を読んだこととつながります。(聞き手 編集委員・吉村千彰)
◇
〈おおえ・けんざぶろう〉 35年愛媛県生まれ。94年ノーベル文学賞受賞。
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2回目の休憩
午後8時
ブログ@イオン、DonDon
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読書は漱石の「こころ」
動機は単純 本日が漱石が100年前に朝日新聞で連載を始めた「こころ」って記事でした。
でも彼の作品、いつ読んでも新しい感動を与えてくれます。
人間の心なんて100年前も同じです。
下記は朝日からコピペです。
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漱石、いま世界が読む 「こころ」100年、米でシンポ
高津祐典、アナーバー〈米ミシガン州〉=中村真理子
2014年4月20日00時04分
ちょうど100年前の20日、夏目漱石の代表作「こころ」の連載が朝日新聞紙上で始まった。米ミシガン大学で18日から、100年を記念して米研究者らが企画した「漱石の多様性」をテーマにした国際シンポジウムが開催中だ。国内外から研究者や学生ら100人が集まり、3日間、漱石を語り尽くす。
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中国出身のシカゴ大学大学院生、マー・リンリンさん(25)は「こころ」を読み、「主人公が自分の心の暗闇に気づくとき、私の中にも同じような暗 闇があると思った」。好きな作品に「こころ」を挙げたミシガン大学大学院生のブラッドリー・ハモンドさん(23)は「作中の“恋は罪悪ですよ”は海外でも 有名です」と話した。
「草枕」の主人公にニーチェの思想を重ねて読んだり、「道草」で主人公が読む洋書に注目したり、発表者の着眼点は幅広い。企画したキース・ビンセ ント・ボストン大准教授(45)は「漱石は日本のマーク・トウェインのような国民的作家。漱石の描いた人間関係の難しさは全く古びていない。読むたびに新 しい発見があり、様々な視点で考えられる」。2016年の没後100年に向け、来年以降もイベントを続けていくという。
米国だけではない。グローバル化が進む今世紀に入り、漱石は世界で新しい読者を得ている。漱石作品の海外受容に詳しい東洋大の山本亮介准教授(日本近代文学)は「日本的な感性に触れようと、西欧では川端康成や三島由紀夫の翻訳が進んだ。近年は文明を批判した漱石の、近代人としての普遍性が注目されているようだ」と指摘する。
中国では3月末、朝日新聞の「こころ」連載が「ニュース」になった。中国・深圳の地元紙が「漱石文学をさらに広める」と期待を寄せて報じた。韓国では昨年、初の「長編小説全集」刊行が始まった。英語圏でも08年から、大手出版社ペンギンブックスが文庫にあたる「ペーパーバック」の新訳を相次いで刊行している。国際交流基金によると01年以降、「こころ」だけでもアラビア語やスロベニア語など新たに10カ国語版が生まれた。約60作が30以上の言語に翻訳されている。
背景には、「好きな作家」に漱石を挙げる村上春樹さんの存在もある。10年出版の中国語版「虞美人草」の帯には「村上春樹が 最も敬慕する文学の古典」と記された。英語版「三四郎」の序論には、漱石作品との出会いをつづる村上さんの文章が載った。2人の作品を英訳したジェイ・ ルービンさんは「漱石は明らかに現代的な作家。漱石も村上も、作品の主人公たちの頭の中を深く掘り下げている」と共通点を見る。
「こころ」を読み解く著書がベストセラーになった政治学者の姜尚中(カ ンサンジュン)・聖学院大学学長も「漱石は現代の私たちが抱える問題を見通していた、長い射程の文明論を持った作家」と話す。「近代日本、戦後日本が目指 した最大の価値が自由や自己意識。漱石はそれらが人間の孤独しかもたらさない、と言った。彼の描いた『時代の病』は、日本だけでなく、近代化や高度成長の後で誰もが通らなければならない。今後さらに世界的になるだろう」(高津祐典、アナーバー〈米ミシガン州〉=中村真理子)
漱石が生きた「明治の精神」 大江健三郎さんに聞く
100年前の4月20日、朝日新聞紙上で夏目漱石の「こころ」の連載が始まりました。漱石が模索した小説の文体の構築や、考え続けた近代の問題は、現代の日本人にどう響くのでしょうか。ノーベル賞作家の大江健三郎さんが、「時代の精神」という言葉を軸に語ってくれました。
「こころ」を読んだのは高校2年生の時。友人のことを考えていたので、感銘を受けました。次はもう40歳でしたが、先生の遺書の言葉「記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです」を引用してエッセーを書きました。
「こころ」は知識人の語りかけの形で、新しい文体を作っています。特別なルビに注意して音読すると東京弁のリズムがあり、生き生きした効果もあげている。時代を感じさせる風格はありますが、今現在の手紙として読めます。
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「時代の精神」というものがあると、はっきり表現し得た小説として、「こころ」は特別な作品だと思います。100年前の日本人の精神を知りたければ「こころ」を読めばいい。そういう小説だと強く感じています。
漱石の「明治の精神」を僕自身にあてはめると、「戦後の精神」ということになります。
漱石は「こころ」の3年前、講演「現代日本の開化」で、日本人について「誠に言語道断の窮状に陥った」と語った。小説家は小説そのものの勢いに押 されて、新しい時代への思い込みを書いてしまうことがある。「こころ」には時代に先んじるリアルな明察がある。先生は明治と共に自分の時代は終わったと感 じているが、漱石自身大きい行き詰まりを感じていた。
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今の若い人には想像できないでしょうが、当時の混乱には何か生き生きと動いている感覚があった。個人の権利が保障され、僕も、東京あるいは世界へ 出て行って何かやりたいと思った。戦後は明るかった。今79歳の僕にとっては、67年間ずっと時代の精神は「不戦」と「民主主義」の憲法に基づく、「戦後 の精神」でした。
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