渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

世界グランプリ1983年 ~日本人ライダー~

2024年05月18日 | open




1983年世界グランプリ。
ノービス時代に鈴鹿4耐を制し、
全日本のチャンピオンになった
福田照男さんは、1983年には
世界グランプリを走っていた。
コンチネンタルサーカスを廻る

プライベートのグランプリライ
ダーとして。
これは映画作品『ウインディー』
(1984年4月劇場公開)の中で福田
選手が走る姿が映像に収められ
たワンカットだ。
青と白のクシタニのレーシング
ウェアを着ている。クシタニの
オリジナルデザインだ。K(あるい
は「くの字」)の白ラインが特徴。
私も同時期、福田選手と全く同
じデザインのツナギをクシタニ
にオーダーで製作してもらって
着用していた。
この1983年前期は、ケニーや
レディでさえも専用のニースラ

イダーは着けておらず、強力な
粘着力を持つダクトテープを
幾重にも巻いて膝の外側に貼付
していた。
ニースライダーが登場するのは
1983年の後半からだ。
最初は革製だったが、接地感が
良くないのか、革はすたれ、の
ちに合成樹脂(デルリン等)が
使用されるようになった。
1983年時点では、まだニースラ
イダーを着けないグランプリ選
手も多くいたが、日本の国内で
はガムテープ重ね貼りが主流と
なりつつあった。
ガムテープは豆腐のように厚く
貼り付けでも、膝外が擦過傷に
なったりする。
当時コースを走っていたライダー
の膝周りは、数十年後の現在も
軽い火傷の痕のように擦過痕だ
らけだ。
現在は良質なニースライダーが

開発発売されているようなので、
ライ
ダーが膝外に傷を負う事は
少ないので
はなかろうか。

映画「ウインディー」(1984年公開)

 

 


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