携帯電話業界ブログ

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世界最大の携帯電話見本市が開幕 欧州勢・韓国勢、スマートフォンで攻勢

2011-02-15 | 端末メーカー/世界



 世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」がスペインのバルセロナで14日開幕した。

 ノキアなど欧州大手に加え、攻勢が目立ったのが韓国メーカー。LG電子やサムスン電子がスマートフォンの新機種を相次ぎ発表。高精細な画面など機能の充実で米アップルに対抗する。


●真のタブレット競争

 「トップの座を狙うべく本格参入する」。韓国LG電子のパク・ジョンソク副社長は14日、スマートフォンの新機種「オプティマス3D」の発表会で意気込みを語った。

 新機種は3次元(3D)映像に対応した4.3型大画面液晶を備え、専用眼鏡なしで3D映像を楽しめる。3D映像を撮影したり、家族や友人と映像を共有できる機能もつけた。

 また、8.9型液晶を搭載したタブレット端末も新たに投入。パク副社長は、「真のタブレット競争がこれから始まる」と力を込めた。

 サムスン電子のブースにも開場直後から多くの参加者がつめかけた。同社は、世界で1000万台以上を販売したスマートフォンの人気機種の後継モデル「ギャラクシーSⅡ」を発表。

 4.3型の高精細な画面を搭載し処理性能を強化したのが特徴で、高機能カメラや家電との連携、音声入力、検索といった豊富な機能をアピールする。

 大型画面を装備した「ギャラクシータブ10.1」も投入。書籍や動画の閲覧に適した機能を打ち出し、アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」が席巻するタブレット市場の攻略を狙う。


●攻勢かける欧州勢

 欧州勢では、英ソニー・エリクソンがゲームの操作に使う方向キーなどを搭載した「エクスペリアプレイ」を発表。画面タッチで簡単に遊べるゲームから、本格的なゲームまで手軽に楽しめるようにした。

 坂口立考上級副社長は「通信と娯楽を融合した新しい体験を提供したい」と強調。「ウォークマン携帯」などに続くヒットを目指し若年層の取り込みを図る。

 世界最大手のフィンランドのノキアは米マイクロソフト(MS)と組んで巻き返しを狙う。これまでは安価なモデルを中心とした商品構成で、台数のシェアは高いものの高機能機の市場では出遅れていた。

 MSのスマートフォン向け基本ソフト(OS)「ウインドウズフォン」を搭載した機種を発売し攻勢に出る。




【記事引用】 「日本経済新聞/2011年2月15日(火)9面」


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