中国通信機器大手、ZTE(中興通訊)はこのほど、携帯電話の新しい設計コンセプトとして「ケアリング、クリエイティブ、シンプル、スマート」を発表した。
「ケアリング」とは、使う人のニーズを尊重すること。「クリエイティブ」は革新的な技術と新デザイン。「シンプル」は流麗でクリーンな端末の外見を指し、「スマー卜」は知的で社会的責任に基づく製品設計を示すという。
●差別化戦略の一環
すでに同社が投入してきた端末製品には、これらのコンセプトが取り入れられている。例えばスマートフォン「Blade」のシャープなミニマルデザインはシンプルという概念に、また「SKATE」はクリエイティブの概念に沿うもの。
さらに日本のソフトバンクとの協業から生まれた子ども向けの「005Z Emergency Phone」は、使利で使いやすさを追求したケアリング製品といえる。
ZTE副社長で端末事業部門代表の何士友氏は「我々は差別化戦略の一環として、これまで常に端末製品設計の向上に努めてきた」と語る。
同社は、通信インフラ機器と並行して約13年前から携帯電話事業を展開、年間150種類の製品をリリースしている。
同社独自の設計哲学に基づく製品に対する需要は近年急増しており、米調査会社IDCによると、11年7-9月期の端末出荷数は前年同期比57.9%増の1910万台を記録。
フィンランドのノキア、韓国のサムスン電子やLGエレクトロニクスに次いで世界第4位につけている。
【記事引用】 「電波新聞/2012年1月9日(月)/2面」