ソニー・エリクソンは、ウォークマン携帯の新機種「Spiro」を台湾の華冠通信に生産委託した。ソニー・エリクソンは2010年度に華冠へ3機種以上をODMで委託する計画。
Spiroは今年の7―9月期に発売、スライド型で音楽再生機能を重視したモデル。今のところ日本への投入予定はないとみられる。
●中級機種の販売強化
ソニー・エリクソンはコストカのある中級機種の販売強化が課題。今後は華冠を主力委託先に位置づけて、スマートフォンで100万台程度を発注する考え。
華冠は携帯電話端末の生産受託大手。10年は前年比6割増の2000万台の出荷を予定しており、ソニー・エリクソン分は800万台程度になる模様。
同社のほか、韓国LGエレクトロニクスの7機種も受託する予定。特にスマートフォンの拡大を計画しており、米モトローラからも新規受注を狙っている。
2000万台のうちスマートフォンの比率を100万台以上に増やし、その多くをソニー・エリクソンが占めることになる模様。
【記事引用】 「日刊工業新聞/2010年4月19日(月)/8面」