携帯端末向け次世代放送の免許獲得に向けて、NTTドコモ系のマルチメディア放送(mmbi)とKDDI系のメディアフロージャパン企画の2社が7日までに総務省に事業計画を提出した。
総務省は早くて7月中にどちらか1社に免許を与える方針。
●事業計画を提出
mmbiは4日、後者は7日、それぞれ総務省に事業計画を提出した。
mmbiは日本の地上デジタル放送方式「ISDB-T」をベースにした「ISDB-Tmm方式、メデイアフロージャパン企画はクアルコムが開発した「MediaFLO(メディアフロー)」方式を採用している。
メディアフローは、既にAT&Tとベライゾン・ワイヤレスの米国2社により採用の実績があるが、米国以外では実績がないのが現状。
KDDI陣営では3日、既にマルチメディア放送のコンテンツ配信会社をテレビ朝日などと共同で設立している。
全国向けの携帯向けマルチメディア放送は、現行のアナログテレビ放送がデジタルへの移行完了となる11年7月24日以降に使用できなくなるVHF-High帯を使用して、多チャンネル放送やリアルタイムの情報配信などを行う。
携帯向けに主に地デジ放送を流している「ワンセグ」とは異なる。
【記事引用】 「電波新聞/2010年6月8日(火)/2面」