携帯電話業界ブログ

── ケータイ業界関連の記事集.

携帯、ネット連動加速 夏商戦向けモデル発表

2008-06-04 | 携帯事業者/日本



 KDDI(au)とソフトパンクモパイルは3日、夏商戦向けの新製品・サービスを発表した。

 パソコンを通じてダウンロードした映画を携帯でも視聴できるなど、ネットと連動する機能が目立った。ワンセグ以降は目玉となる新機能がない中、ネットとの連動で付加価値を高める戦略。


●百科事典を搭載

 「考えられる機能を全部入れた。最強高級機種と認識してほしい。」 7月上旬に発売する「923SH」(シャープ製)について、ソフトバンクの孫正義社長はこう強調した。

 液晶テレビブランドを冠した「アクオスケータイ」の第5世代で、一般利用者が自由にかき込めるネット上の百科事典「ウイキペデイア」と連動した電子辞書を搭載した。

 また、自分の居場所をすぐに確認できる地図ボタンを初めて設置した。

 全地球測位システム(GPS)を利用し、現在地を表示。画面上の表示で自分が向いている方角もわかるようにした。辞書と地区の機能について、特許を申請している。

 いずれも既存技術を基盤としながら、ネットと繋がることで携帯電話の活躍の場を広げる取り組み。


●PCから映画転送

 auは、携帯で映画を一本まるごと楽しめる新サービス「LISMO video」を同曰開始した。

 パソコンの専用サイトで作品を買ってダウンロードし、パソコンでそのまま見るか携帯に専用ケープルで転送して、外出先でも態単に楽しめる。

 価格は1本105-525円で、映画1本の容量は300M以上。携帯でダウンロードするのは難しいが、パソコンとの連動で弱点を補った。

 より高速な次世代規格に移行した際には、携帯に直接取り込む形態への移行を視野に入れているとみられ、12機種中8機種がリスモビデオに対応。

 中でも、旗艦モデルと位置づける「WoooケータイW62H」(日立製作所製)には有機ELディスプレーを採用。また、1月に始めた運動支援サービス「auスイートスポーツ」では、アディダスジャパンと提携した。

 さらに、専用サイトに普段のランニングコースを投稿したり、他のユーザーと比較したりできる新機能を追加し、ネットを通じて利用者が連帯感を持てるように工夫した。





【記事引用】 「日経産業新聞/2008年6月4日(水)/3面


最新の画像もっと見る