風の声

想いつくまま

「新しい戦前」の一石

2023年01月22日 | 日記

世界的なきな臭い潮流が気になる。

映像作家の大林宣彦さんの「戦前を生きている」の語りに、ハッとしたことをこの前アップした。プーチンの戦争が引き起こした国際社会の分断を、亡くなられる前に予言したかのような語りだった。

去年の暮れのTV「徹子の部屋」に出演したタモリさんの言葉が話題になっている。黒柳徹子さんから「来年はどんな年になるんでしょうね」と問われ、「新しい戦前になるんじゃないですかね」と答えたからだ。

タモリさんの「新しい戦前」にネットもザワついた。「戦後を生きている」感覚でいた人たちや、戦争を身近に感じていない人も、「新しい戦前」にハッとしたのだろう。

あの世界大戦から78年。戦争を知らない世代が圧倒的となっている今、ニュース映像で伝わるウクライナへの無差別な殺戮も、感じ方は人それぞれ違う。

胸が張り裂けそうな痛みを感じる人もいる。その一方で関心すら持たない人もいる。

「新しい戦前」は、そこへ投じられた一石だ。





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