ある地方議会の主導権争い。
議長ポストをめぐるちっちゃな権力闘争は、最大会派らを退け小会派が勝って議長の椅子を手にした。志は低くとも執念で優ったというわけだ。
流れというのは妙なもので、そこから始まったほころびは次から次へと思わぬ展開を招くことになる。肝入りの政策も難航する破目に。気の緩みと判断ミスが呼び込んだ結果だ。
政治は水物で一寸先がわからない。だから、国であれ小さな地方都市であれ、権力を執行する側は、その時々の風を読み間違うと大きな痛手を負うことになる。
岸田総理の勇み足の「国葬」の決断や、旧統一教会への対応を見誤った党執行部の判断ミスがそれを物語る。それでも慣れっこになっている党の打たれ強さで何とかしのいでいる。
一方の地方議会のそれは、党役が撃たれ弱いときてるから活路がなかなか見いだせない。さてさて、運を引き寄せる意地の一手はあるのだろうか。