風の声

想いつくまま

彼岸の中日

2016年03月19日 | 日記

明け方まで降っていた雨は上がりいい天気になった。
彼岸の中日、墓参りに郷へと車で出かけた。

途中、母の好物だった牡丹餅を買う。

道沿いに見える川は雨で水嵩を増している。
褐色の流れからはいつもの川の風情はない。

墓の周りの草取りをしていると、ホトトギスが鳴き始めた。
新米なのか、最初の「ホー」を長く伸ばせない。
口笛で伸びを教えてやるのだが、下手はなおらなかった。
手を合わせ教本を手にお経を読む。

父にはまだ及ばないが、母の年齢はこえてしまった。
お袋はどんな思いで手を合わす息子を見ているのだろうか。

帰り道、川端へと降りれる道に車を停め、しばらく川面を眺めた。
彼岸の中日、お袋と親父も見ていた景色を一人見る。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする