気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

宗像、大島へツーリング続き

2022-03-22 01:00:53 | イラスト

フェリー「おおしま」の乗客はまばらで、車両はバイク2台とリヤカー1台しかなかった。

客室は一階と二階にあったが、私は迷わず屋上デッキに向かった。

予想以上に乗客の多くが屋上デッキに集中しており、全員寒いのを我慢して景色を楽しみたい観光客のようで、客室内で寛ぐ少数の乗客は地元の方たちと思われた。

フェリーは25分ほどで大島港に到着した。

上陸準備が整い車両甲板に通じるドアが開くのを待っている間、筑豊ナンバーのアメリカンバイクのライダーに声をかけた。

二十代の青年は大島に来るのは二度目だが、初めてバイクで島を巡るのを楽しみにしていた。

「お気をつけて」と青年に声をかけて先にフェリーから走り出た私だが、島内の見どころを周遊する間、何度も青年と再会し、帰りのフェリーも一緒になった。

最初に誰もいない宗像大社中津宮(ナカツグウ)を参拝。

 

次に、天気がよければ49Km先に「沖ノ島」が望めるという宗像大社沖津宮遙拝所を参拝。この日は雲が多く、用意した双眼鏡を通しても沖ノ島を拝むことはできなかった。

大島最高峰の御嶽山山頂にある御嶽神社を参拝。御嶽山展望台より宗像大社辺津宮(ヘツグウ)方面を眺めた。沖ノ島にある沖津宮(オキツグウ)から中津宮まで49㎞、沖津宮から辺津宮まで11㎞の距離で三宮は直線で繋がっている。辺津宮(総社)のあたりは昔は内海だったようで、海上交通で往来していたようだ。

 

御嶽山を降りて島の北岸にある風車展望所に向かった。

馬を驚かせないように徐行しながら牧場を抜けたところに、日露戦争の遺物の砲台群の跡や西洋にあるような風車が現れた。

ここからさらに西の端に神崎大島灯台があるのだが、16時20分発のフェリーを逃すと18時の最終便に乗ることになるので、大島港に戻ることにした。

「大島交流館」の前を通りかかったので、土産を買おうと入館した。入口で消毒、検温をして中に入ると、若い受付嬢に入館者情報の記入を求められた。

記入をしてから「ここで土産を買えますか。」と問うと、大島の魅力を紹介する資料の展示が中心で、二階で書籍は買うことができるという。

入館した目的が違ったが、16時の閉館前に観光客が現れて張り切っている様子の女性に、5分に編集した映像を鑑賞することを勧められて、退出できなくなった。

一階のミニシアターで鑑賞した世界文化遺産「沖ノ島」の映画がよくできていたので、二階の展示室も見ることにした。二階にも映像コーナーがあり二本のタイトルの中から一つを選び

見始めたが、今度は五分を過ぎても終わりそうもなかった。受付嬢に時間がないので放映途中で出ていくことを詫びて、フェリー乗り場に向かった。

フェリーの車両待機所にバイクを停めて、乗船窓口で特殊手荷物券を購入し、バイクに戻った。

係員に土産を買う時間があるかたずねると、乗船開始まで5分あるというので、ターミナル内の売店に駆け付け、大島名物のアカモク2袋、アカモク煎餅1袋、甘夏みかん1袋、沖ノ島日本酒2本セットを購入した。

帰りのフェリーには普通トラックと乗用車にバイク2台が乗り込み、甲板はほぼ満杯になった。乗客も来るときの倍はいるようだ。

屋上デッキの客席に腰を落ち着け、バッグから飴を取り出した。後ろの席の若いライダーに飴を差し出すと自然に受け取った。2時間の慌ただしい大島ツーリングで共感するところがあった。

16時50分ごろ神湊を出発し18時に帰宅すると、妻も仕事から帰ったばかりだった。

家族に心配をかけることなく無事にツーリングを終えることができ、神仏に感謝した。

 


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