気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

久々のソロツーリング、南九州②

2023-06-26 02:04:01 | 風景画

7時前に目が覚め、部屋のバルコニーから外を眺めると、眼下のえびね市が雲海の中にあった。

朝食は8時半からなので、日課の西野式体操を30分かけて体を十分ほぐし、さらに大浴場と蒸し風呂に入って贅沢な気分を味わった。

9時半にチェックアウト。ガス欠のおそれがあるので、バイクはアイドリング状態で麓まで下った。

前夜にスマフォで調べていた「昭一石油スタンド」へ迷うことなく着いた。

「ガス欠寸前なので20(リッター)くらい入るはず。」と慎重に給油をするオーナーに声をかけた。

「14リットル満タンです。」(340÷14≒24.2)

燃費が24キロを超えている。昨日、人吉あたりでエンジンが不完全燃焼気味なのをガス欠が近いと勘違いしてしまったようだ。

バイクが満タンになり意気揚々とえびの高原に戻っていく。

昨日は素通りした白鳥温泉上湯の手前の白鳥神社にお詣りした。300年前、ここで伐採した赤松の大木二本を東大寺大仏殿の虹梁に使うためにどのように運んだか掲示していた。

11時頃「えびの高原ビジターセンター」に到着。県道1号「えびのスカイライン」方面に向かおうとしたが、道路脇の硫黄山が噴火警戒レベルにあたるため、全面通行止めになっていた。

「えびのエコミュージアムセンター」に立ち寄り、館員に手軽なトレッキングコースを教えてもらった。

完全防寒の上着を脱がずにトレッキングを開始。コシアブラの木、ハイノキ、ミヤマキリシ

マ、植物鑑賞をしながら登山道を上った。えびの高原全体を見渡せるえびの展望台まで来たところで、

スケッチ道具をバイクに置いてきたことを悔やんだ。

さらに30分進むと、火山湖の白紫池(標高1272m)と六観音御池(標高1198m)を見渡せる二湖パノラマ展望台があった。

そこから20分ほど下ったところに六観音堂があり、正面に蒸気を吹き出す硫黄山(標高1310m)がよく見えた。

木立の日陰に佇んで防寒ジャケットを脱いで腰に巻いた。タオルを頭にのせてキャップを被って日射対策をしていたが、飲み物はなかった。

ここから30分歩くと不動池(標高1228m)があって、さらに20分歩くと出発地点に戻るのだが、不動池から先は硫黄山の入山規制のために通行止めになっていたので

六観音堂から引き返すことにした。

三時間アップダウンのトレッキングを経てビジターセンターに帰ってくると、600mlの冷えたアクエリアスを買って一気に飲み干した。

一息つくと、ビジターセンターで貰ったトレッキングマップに載っていた「世界でえびの高原でしか見られないノカイドウの花」を探し歩いたが見つからない。

再びビジターセンターに戻り、ソフトクリームを買うついでに店の女性にノカイドウの自生地を訊ねると花は終わっていた。

えびの高原から霧島温泉に向かった。

ネットで予約していたホテル霧島キャッスルホテルに4時半にチェックイン。

部屋は8畳の和室付きの60㎡くらいの洋室でツインベッド、ソファセット、バストイレ付で一人で泊まるにはもったいなかった。

部屋で荷物を解いて5時に大浴場に向かった。先客は4人の韓国人のグループで、話の輪に入れてもらえなかった。言葉が通じないので無理もないが。

7時から9時まで宴会場で夕食バイキングが始まった。私の宿泊プランは飲み放題、食べ放題だったので、生ビール、ハイボール、冷酒、カクテル等、堪能した。

食事を始めて一時間後、外国人のツアー客が大勢入場してきた。欧米系、南米系、インド系、等様々だった。ホテルのスタッフの話では彼らはツアー客でななく、突然のインバウンドの嵐に驚いてい

るとのこと。

5月17日

6時50起床、8時朝食バイキング、9時半チェックアウト。

朝の霧島スカイラインを快適に駆け抜け、霧島神宮古宮址(高千穂河原)を参拝した。朝早くから観光バスが押し寄せていた。

1234年の噴火で焼失して社殿跡しか残っていなかったが1940年に整備されたものだ。

高千穂河原ビジッターセンター内の自然史博物館はとても勉強になった。

※霧島山は、宮崎・鹿児島県境に位置する加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた玄武岩・安山岩からなる小型の成層火山・火砕丘等であり、20を超える火山体が識別できる。 成層火山としては甑岳、新燃(しんもえ)岳、中岳、大幡山、御鉢、高千穂峰などがあり、火砕丘としては韓国岳、大浪池などがある。御池はマールである。山体の大きさに比べて大きな火口をもつ火山が多い。 また、大浪池、大幡池、御池、六観音池など多くの火口湖がある。有史以降の活動は、主に御鉢と新燃岳で噴火を繰り返してきた。 御鉢は霧島火山中、最も活動的な火山であるが、1923(大正12)年の噴火以降は噴火の記録はない。新燃岳では2008年から2010年にかけ小規模な噴火が続き、2011年に本格的なマグマ噴火が発生した。 霧島山の南西側山腹には温泉・地熱地帯が存在し、かつてえびの高原の硫黄山では噴気活動が活発であった。構成岩石のSiO2 量は49.6~66.9 wt.% である。

次に1484年に再興された霧島神社を参拝。

 

帰りのルートは国道223号を東に進み、高原ICから宮崎自動車道~東九州自動車道を走ることにした。

霧島山系の最大の火口湖、御池(みいけ)に10時頃到着。2枚目のスケッチに取り掛かった。

円周3.9km、水深94mの湖面に高千穂峰が映る荘厳な景色に引き込まれた。

絵を描き上げたら午後1時半を過ぎていた。自販機で二本目のポカリスエットとごぼうスナックでお昼をすますと、5時間ノンストップでアフリカツインを走らせ、18時34分に家に帰り着いた。

中津を過ぎたあたりでスピードメーターや積算計が動かなくなったので正確なところは不明だが、今回のツーリングの総走行距離は800kmくらいだった。

 

 


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