気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

久々の雪景色

2021-01-09 02:01:43 | イラスト

1月8日風が止み静かな朝だった。窓の外は一面の銀世界。しかしのんびり眺めているわけにはいかない。道路に雪が数センチ積もっただけで家の前の国道3号は上下線とも大渋滞で車が動いてない。

雨が降ろうと風が吹こうとバイクで通勤しているが道路が冠雪しては走れない。会社まで3キロの道のりを歩くしかない。

パッチとウールのズボン、靴下二枚をはき、ホッカイロを前後に貼り付けたアンダーシャツ、厚手のシャツ、ベスト、セーター、作業着、インナー付きバイク用ジャンパー、ネックウオーマー、マスク、帽子を身につけた。着膨れしてツーリング用の防寒防水ブーツを履くのに手間取った。弁当、水筒、革靴を入れたリュックを背負って普段より早く家をでた。

国道3号を歩く人は私だけのようで、歩道の雪の上に足跡をつけながら歩くのは心地よい。上りの車線は少し動き始めたが、反対車線はほとんど止まったままだ。走行をあきらめたチェーンを装着していない車が路肩に放置されている。普段は気付かないような緩い上り坂で、信号が青になってもタイヤがスリップして発進できない車をスタッドレスタイヤを着けた車がゆっくりよけていく。

家を出てから二つ目のバス停に差し掛かった頃、後方からバスが来た。今日始めて見るバスに迷わず乗った。

バスは通勤客で満席で、一人浮いたような重装備の私は中央部の手摺に摑まった。乗車して程なくバスは渋滞に嵌った。

中心市街地に近づくにつれて渋滞がひどくなり、私は乗車してから二つ目のバス停で降りて再び歩き始めた。目的地に着くまで乗っていたバスが私に追いつくことはなかった。


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