気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

英彦山神宮

2012-07-04 11:43:32 | 風景画
 先週の火曜日は珍しく妻とオフの日が重なった。五月の連休に名古屋、出石へ行って以来、二人で休日を楽しむことにした。バイクツーリングは妻に却下されたので、天気に恵まれていたにもかかわらずフィットで出かけた。
 
 11時すぎに家を出発して、のどかな景色に癒されながら県道34号を犀川に向かって走った。ブログで知ったレストランで、昨年11月に2時間かけて捜し当てた、バイク愛好家の間では全国的に有名?な「エフ」に機会があれば妻を案内しようと思っていた。
 お昼どきに到着したので、店内は満席だったが、大きなテーブルで食事をしている3人連れのおばあさんと相席で座ることができた。

 「エフ」は果樹園が経営しており、林檎カレーと季節のフルーツパフェが人気の店だ。朝食に前夜の残り物のビーフシチューを食べたので、二人ともパスタをオーダーした。前回一人で来た時に食べたフルーツパフェはイチジクがメインだったが今日のは宮崎産のマンゴーだった。今は収穫前の何もない時期で、今月中旬から桃が、8月から梨、ぶどう、いちじくが、10月から林檎、柿が出回るらしい。
 パフェのボリュームに妻は驚いていたが、私が交換ノートに書き込みをしている間にぺろりと平らげていた。

 満腹になったところで次の目的地の英彦山へと車を走らせた
 長男が小学生の頃、一家5人で英彦山に登ったことがあり、英彦山=きつい石段のイメージだった。今は彦山神宮までの参道を徒歩だと45分かかるところがスロープカーに乗れば15分で到着する。発着場ではコーヒー、お茶の無料サービスがありガイド付エアコン付の乗り物は快適だった。昔は日本三大修験道の険しい霊山が今はお年寄りや子供に優しいハイキングスポットとなった。

 英彦山神宮奉幣殿にお参りしたあと夫婦でスケッチをすることにした。絵を描き始めてまもなく、団体の観光客への説明を終えた宮司さんが私たちの絵を覗きに来た。絵が完成に近づいた頃、私服に着替えた宮司さんが再びやってきた。人のよさそうな老紳士は神社の由来などを詳しく面白く聞かせてくれた。
 英彦山は天照大神(あまてらすおおみかみ)の子供の天忍穂耳命(あまのおしほみのみこと)を祭っており、「日の子の山」から「日子山」
と呼ばれた。819年嵯峨天皇の詔によって「日子」を「彦」に改められた。1724年霊元法皇から優れたものを表す「英」の字を賜り「英彦山」と改称された。奉幣殿は1616年に細川忠興によって再建されたもので国の重要文化財となっている。建物に電気を引くことができないので蝋燭の取り扱いが大変だ…云々。

 一通り話しが終わったところで、私たちの絵も完成したことにして、英彦山神宮名物の土鈴を買って下山することにした。
 5時にスロープカー乗り場へ戻ると終電発車10分前だった。3時間近く絵を描いたようだが、終電のことは全く気にとめていなかったので
間に合ってよかった。

 英彦山にある国民宿舎「しゃくなげ荘」でやまめの唐揚定食を食べたあと温泉に浸かり、8時半に家に帰り着いた。