「リチャード・ストールマンって誰?」というヒトは、Wikipediaと彼自身のサイトを参照のこと。コンピュータプログラマで、この人の名前を知らない人は「モグリ」か、Micro$oftに汚染されているかだろう。
秋葉原、廣瀬無線のホールで講演が行われた(24日)。g新部さんによる紹介の後、英語で90分ぐらい話をし、その後質疑応答となったのだが、話の内容は、以前(4-5年前に青山で聞いた)と大きくは変わっていない。今回はGPLがv3になったことにあわせての来日ということで、出席したのだが、思っていたほどv3について触れず、それ以前に、なぜGPLというライセンス形態を作り出したかという部分に重点を置いていたようだ。
最も多用した単語は"Freedome"。
「~する自由」ということで、それは、「ソースコードを改変」や「ソースコードやバイナリの頒布」の自由となる。その自由を確保するためには、自分が開発したプログラムのソースコードを公開すること、他のヒトがそのソースコードを読み、変えること、さらにその変えたプログラムを制限なく配れる状況の確保が前提となる。それを可能にするのがGPL(GNU General Public License)となる。
そのGPLを考案したヒトでもあり、プログラマにとっては欠かすことのできないツールであるEmacsやGCCを開発したヒトでもある。
そんなrsmにとって、Micro$oftは、"Freedome"を侵す存在、いわば天敵のようなもので、今日もWindows XPやVista、そしてWindows Media Playerが槍玉にあがっていた。
最後は、恒例でもある"the Church of Emacs"。聖者(Saint IGNUcius)に扮した姿が最初の画像。
下は、講演前に会場内の壁際でPCを使っているストールマン。
最強のエディタであるEmacsを使っていたかは定かではないが、そのタイピングの様子は(タッチタイプのソフトなどでは使わせるが)5番の指(つまり小指)はあまり使うことはなく、returnキーも主に4番の指を使っていた。