架空庭園の書

音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から

のだめカンタービレ試論 (3)---技術の対立項---

2007-03-28 | のだめカンタービレ
「技術はあるけど表現が....」「技術だけで感性は?」という批評を見ることがある。「のだめ」では技術と感性の対立軸という意見を見る。そして、のだめが「感性」のヒト、千明が「技術」のヒトという構図で、その対立(やりとり)が面白い、という。 それは違う。技術と感性は対立項にはならない。同じよう技術と理性も対立項とはならない。 技術は、理性 and/or 感性が導くものを表現するための手段でしかない . . . Read more
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のだめカンタービレ試論(2) ---音楽と映像の魅力---

2007-03-27 | のだめカンタービレ
なぜ「のだめ」に惹かれるのか?と考えてみた。そのストーリー展開を冷静にみればかなり飛躍も見られるのにもかかわらず、である。 その答えとして「若かりしころ自分もそのような境遇にいたことも含めて、そのストーリーへの親しみやすさもさることながら、登場人物と背景の美しい合わせかた、随所に使われているクラシック音楽にあること」に行き着いた。 音楽に関しては、レッスン風景や4回のコンサート(学園祭を含む) . . . Read more
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ヴォジーシェク その2

2007-03-26 | 音楽
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク Jan Václav Hugo Voříšekその生涯は、あまりにも短く、参考となる信頼できる資料はほとんどない。作曲を始めたのが遅かったこともあり、作品数も少ない。生涯-----------------------------------------------------------------------17 . . . Read more
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ヴォジーシェク その1

2007-03-25 | 音楽
Jan Václav Hugo Voříšek 古典派とロマン派の中間に位置するボヘミア出身の作曲家。残された作品は30曲程度であろうか、その代表作に交響曲ニ長調作品24がある。作品からは、敬愛するベートーヴェンの影響とロマン派シューベルト(6才年下)との類似性が感じられる。ウィーン古典派の音楽を愛する人ならば、ベートーヴェンの2番目の交響曲のような . . . Read more
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のだめカンタービレ試論(1) ---理性と感性の衝突---

2007-03-21 | のだめカンタービレ
音大を舞台にした学園ラブコメとして昨年後半に放送された「のだめカンタービレ」。 原作となったコミックは未読だが、TVドラマはとてもよく出来ている(もっともほとんどTVドラマを見ないので、この評価はあまり当てにならないが)。放送翌日の電車内では大学生と思われる女の子たちが「面白かったネ」と、その感想を言い合う姿を見たが、「のだめ」は、人気ドラマという域にとどまらず、大手CDショップには「のだめ」コ . . . Read more
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オーケストラMzima 第5回演奏会

2007-03-21 | 音楽
2007/3/18 三鷹市芸術文化センター 風のホールオーケストラMzima指揮:師岡範澄アリアーガ:歌劇「幸福な奴隷」序曲モーツァルト:交響曲第29番イ長調ヴォジーシェク:交響曲ニ長調モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲(アンコール)初めて行った三鷹市芸術文化センター風のホールは、収容人数が600名程度の大きさで---今回のような二管編成ぐらいの曲には最適---床なども含めて木が多く使われて . . . Read more
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