架空庭園の書

音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から

大渦にのまれて

2019-10-27 | 時の歩廊
これを見たときに「大渦にのまれて」というエドガー・アラン・ポーの作品を思い出してしまった。 高校の英語の夏休みの宿題に「大渦にのまれて」を原書で読むというが出され、かなり手こずった記憶がある。 なんせわからない単語ばかりなので、辞書を引き引きなのだから、たった1センテンスを読むにも手間がかってしょうがない。 だから英語を読む楽しさを、という英語教師の思惑とは正反対の結果となる... 市内にこのよ . . . Read more
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最初の方だけと思いつつ

2019-10-22 | 時の歩廊
結局、最後まで観てしまった...哲学者、音楽家、画家そして詩人と、登場人物はすべて無名かつ貧乏な若者たち。そしてお針子(?)と、歴史や物語で語り継がれるといった人物像とは正反対、いわばどこにでもあるような青春群像。なのだが、好きなんだなぁ、これが。プッチーニのオペラではこれが一番だ。Puccini: La Bohème (Carlos Kleiber, Tokyo, 1981) 備忘 . . . Read more
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私はほのかな香りをかいだ

2019-10-14 | 時の歩廊
台風が過ぎた翌朝、窓を開けるとほのかな香りが。 毎年毎年、この時期が来ると漂うこの香り。   私はかすかにかぐ  このリンデの香りの中に   愛のやさしい香りを これは「私はほのかな香りかいだ Ich atmet' einen linden Duft」というリュッケルトの詩。 この詩をもとにマーラーは繊細な歌を作った。 木犀の香りは、そんなマーラーの気持ちを連想されずにはおかない。 ウィー . . . Read more
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