数日前に「初の日本人団員「シマダ君」も来日 ウィーン少年合唱団」というニュースがありました。
ウィーン国立歌劇場音楽監督という小沢さんの活躍もあります。
それよりさらに前、1970年代に、ウィーン国立歌劇場の団員になった女性がいました。その方が書いた本を簡単に紹介すると:
書名:ウィーン わが夢の町 著者:アンネット・カズエ・ストゥルナート 出版:新潮社 ISBN4-10-505451-1 . . . Read more
グラフ「風のささやき」名曲「風のささやき」の歌のパートには休符が一つもなく、それは、きわめて器楽的であり、決して歌い易いとはいえません。 この曲をピアノで弾き、バロック音楽を基調とし、そこにロマン的なものを感じていたのですが、その後、「華麗なる賭け」を映画館で見ると、淡々としかも拍節にとらわれないで歌われており、意外でした。 最初のグラフを見てもわかるように、幾何学的なといってもよい、同じようなパ . . . Read more
ルイス・ヴァン・ダイク Louis Van Dyke
アン・バートンの伴奏ピアニストとして有名です。最近だとローラ・フィジィのアルバムにもその名前がクレジットされています。
大見得をきった、大げさなプレイをするタイプではありません。伴奏者としてのさりげないプレイが光ります。また自身のアルバムでは、粋なプレイ---ヨーロッパ系のジャズのあり方の一つかもしれません----が楽しめます。
ピアノ . . . Read more
ミシェル・ルグラン(以下M_L)は、自身のボーカル・アルバムの他に多くの歌手とアルバムを作っています。
リナ・ホーンは、サラ・ヴォーンのようにアドリブをするという歌手ではありませんが「シェルブールの雨傘」~リナ・ホーンとミシェル・ルグラン~と題された、このヴォーカル・アルバムには、ジャジーな雰囲気が横溢しています。
いつものM_Lなら、サラ・ヴォーンのアルバムのように様々な仕掛けを用意し、饒舌 . . . Read more
ミシェル・ルグラン作品の素晴らしさについて、別の角度から見てみます。 手元に楽譜があります。全部で40曲収められており、作曲者としては、Lalo Schifrin、Quincy Jonesがそれぞれ1曲、Dave Grusin、Henry Mancini、Sergio Mendesが各2曲、最も多いのはミシェル・ルグラン(以下M_L)で、16曲となりす。次点がBilly Goldenbergの4曲 . . . Read more
エムリー夫人ジュヌヴィエーヴ伯母エリーズマドレーヌ
「シェルブールの雨傘」のヒロイン達です。主人公の一人でもあるジュヌヴィエーヴではなく、その母親エムリー夫人が最初にあるのか?それは、声格---人格、品格、性格でもなく、声の特質---の強い順に並べたからです。
日常生活において、親しい人から通りすがりの人まで、それこそ様々な人の声を聞いています。経験値として、そこには「ある傾向」があることはだ . . . Read more
柔らわかなストリングスのハーモニーをバックに"Try to Remember"が歌われるというよりは、抑揚がついたセリフのようにしみじみと語られます。
だれもが昔のよかった日々のことを話している 思い出してごらんなさい 空は青く、微笑みが輝いていたころを
"The Way We Were"のサビへつなげ、さらに"Memories ..." と歌いだされます。聴衆もこの曲だということを知 . . . Read more
シューベルト「楽興の時」はピアノで遊ぶにはちょうど良く、変イ長調やへ短調を時々弾きます。有名なへ短調は、よく知られたピアノ曲を集めたCDなどにも収録される2分程度の小品ですが、CDで聴くラドゥ・ルプーの演奏は、左手が刻む軽快なリズムに、あの有名な旋律が絶妙にからみ独特の美しさを醸し、小宇宙のような完成された世界です。初来日でのコンサートで、東京文化会館3F左側から見たステージのルプーの印象は「とて . . . Read more
「シェルブールの雨傘」という作品の魅力、音楽面で究極の魅力は何かといえば、主人公ギーとジュヌヴィエーヴがうたう、この作品におけるメインテーマともいえる曲(英文では"I will wait for you")であり、さらに突き詰めれば、ある1つの要素に集約できます。この要素が、この映画を見た人に消えることのない印象を刻むのです。==================================== . . . Read more
2007年4月14日(土)相模原市立木もれびの森大野大公民館
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番「告別」ショパン:別れのワルツショパン:ワルツ ヘ短調ショパン:バラード第4番 ヘ短調ショパン:子守歌 変ニ短調ショパン:舟歌 嬰ヘ長調ドビュッシー:夢ドビュッシー:喜びの島ラヴェル:ソナチネドビュッシー:月の光(アンコール)
「なつかしい」 消え入りそうな小さな声でした。
演奏が終了した後で . . . Read more
ひっくり返した玩具箱 友人宅を訪問したら、男の子がいました。友人の子供です。人懐っこそうなこの子が、宝物のように大事にしている大きな玩具箱を持ってきて、その中身をひっくり返し「ねェ、おじさん(おばさん)、ボクのこの玩具、こんなに面白いんだよ」といって一緒に遊ぼうと誘ってきます。一緒になって遊ぶと、それこそ次から次へと、飽くことなく様々な玩具を繰り出してきます。その遊び方は、男の子自身が編み出した、 . . . Read more
BBC Legends フォーレ「レクイエム」ナディア・ブーランジェ指揮BBC交響楽団および合唱ほか
全編が美しいこの曲において、とりわけ聴き所といえる部分がいくつかあります。例えば第5曲Agnus Deiの44-47小節(ソプラノがドの音を伸ばすなかで、ハ長調から変イ長調へ転調する)です。それは、まるでバラ窓をとおして美しい光が差してきて、それまでやや暗かった教会内部を明るく照らすかのような印 . . . Read more
葉?桜坂:ちょっと、そしていつもピンボケ
今年は開花が早く、薄紅色というよりは、ほとんど花も散って葉桜状態の桜坂。東急多摩川線の「沼部」駅から歩いて5分ぐらい、周辺は静かな住宅/邸宅街。 ギター、ウクレレ、ギターコンガ(と書いてある...ギターの胴を叩いているようですが)を多重録音したバックに、どちらかといえばハスキー気味の落ち着いた声で歌われる「桜坂」。平山綾香のアルバム「From to」に . . . Read more
一昨日は花曇り、昨日は雷雨、駅の電光掲示板の表示は3℃。そして今日は春らしい陽気。気紛れながら、すこしずつ季節が移り変わってゆくようです。まもなく新緑が鮮やかに眼に映るようになるのでしょう。まさしく「時」が移ろってゆくのを感じます。「ホレタ」「ハレタ」「カナシイ」「サビシイ」....といった、できそこないの私小説のような歌が氾濫するなかで、どこか「テツガク」をしている歌があります。"Everyth . . . Read more
Where have all the flowers gone?神保町での打合せの後、少し足をのばして九段まで歩き靖国神社へ。途中の北の丸公園などの桜も満開を過ぎ、すこしずつ散り始めたようです。いろいろと話題となりますが、まずは一度行ってみることをお奨めします。今日は入りませんでしたが遊就館に展示されている様々な品々。こんな劣悪な道具を使っていたのかと思え . . . Read more