恒例となっている年末の第九。コンサートでは第九の前に短めの曲をもってくることが多い。《コリオラン》や《レオノーレ》だったりだ。といってもコンサートで第九を聴いたのは何年も前、記憶のかなた遠くにあるので、最近はどうなっているのかは知らない。もうコンサートで第九を聴きたいと思うことは、何か特別なことがない限りほとんどない。それはCDでも同じで、珍しいもの、あるいはレコードでは持っていたが、CDでは持っ . . . Read more
荘重なシンフォニアからすぐにヘンデルの世界に入り込んでしまう。そんな不思議な----バッハとはまた別の---魅力がこの作品にある。テノールのアリア"Comfort ye comfort ye my people,..."そして"Every valley shall be exalted, and every mountain and hill made low..."。ソプラノのアリア"I kno . . . Read more
本場ドイツの雰囲気は望むべくもないが、気分だけでもと、赤レンガ倉庫で開催されているクリスマスマーケットへ嫁と行った。ドイツならたとえばマルクト広場といったようなところ行われるものなのだろう。ドイツということで、なにはさておきビール、そしてソーセージとなる。
ビールは独特の味があってよかったが、問題はソーセージ。最近はドイツで修行してきたという人がこじんまりとした店を開き、おいしいソーセージを作っ . . . Read more
1曲目の《フィガロの結婚》序曲から最後のアンコール《テープは切られた》へ向かって会場は盛り上がってゆく。オーケストラは《フィガロ》から飛ばし気味でアンサンブルはやや粗いものの、音には生命感が溢れている。2004年5月25日にシェーンブルン宮殿で行われたサマー・ナイト・コンサートを収録したこのCD、野外での名曲コンサートといえるもので、聴衆のノリはクラシックのコンサートのではなく、ポップスあるいはロ . . . Read more
いつもの信州への旅。とはいっても昨日のこと。昨日は「隣国の騒ぎ」で喧しかった。
しかし同じ日の朝刊ではチェコの人ヴァーツラフ・ハヴェルの死去を報じられていた。メディアの空騒ぎを無視し、チェコの偉人を思うことしばし。 . . . Read more
キースを初めて聴いたのがSolo Concerts:Bremen and Lausanne。レコード3枚組(だったと思うが)でECMレーベルを扱っていたトリオから1973年にリリースされた。ピアノを習い始めたばかりにも関わらず、生意気にも(?)即興演奏に関心があったので、Solo Concerts:Bremen and Lausanneがリリースされた次の年(だったと記憶しているのだが)のキースの . . . Read more
ちょっと風変わりなモーツァルト、ひとことでいえば変。このCDでは、超絶的な声の持ち主ボビー・マクファーリンが、例によって例のような----知っているひとは、ああそうかあの感じね、とわかるだろう---声で何やらメロディーの断片のようなものを歌い出す。その後をチックが引き継いでインプロヴィゼーション風のフレーズを弾きだし、切れ目なくモーツァルトへ入ってゆく。変なピアニストであるチックは、ピアノ・パート . . . Read more
今朝のNHK TVのニュース。「神の粒子」やら「ヒッグス粒子」といった聞き慣れない言葉を、水野解説委員(久しぶり?)と女性アナウンサーで取り上げていたが、そのなかでCERN(欧州原子核研究機構)という単語が目に入る。携帯電話やらスマートフォン、タブレットからTVまで、もはやインターネットなしくて、老若男女問わずその生活の一部が成り立たないようになっている今日このごろ(まあインターネットといっても、 . . . Read more
錦繍
2011-12-12 | 音楽
『避暑地でよく見かけるようなペンション風の造り』で『外観も店内も茶色い木肌の美しさを強調して、まるで山小屋が一軒ぽつんと建っている』ような喫茶店。『私の店に1年間お越しになれば、モーツァルトの音楽がわかるようになります。モーツァルトがわかったら、音楽というものを理解したことになる。』という店主。音楽はモーツァルトしか流さないし、店名はそのもの<モーツァルト>。 入ってみたくなりそ . . . Read more
だいぶ前にCDショップでジャケ買いしたが、ハズレだった。------ジャケ買いでハズレることは、意外なことにほとんどないにもかかわらず。"XXfirst Century Messiah" Selections from Handel's Messiah realized by Kathy Geisler Well-Tempered Product . . . Read more
ドヴォジャークの描いた起伏のある旋律線。その起伏には、さらに表情を豊かにするために細かく強弱が指定されている。テンシュテットが創りだす音楽は、それらの再現にとどまらない。より深くスコアを読みこみ、その起伏をより豊かな歌にするために自在にテンポを動かし命が吹き込まれた。だから冒頭から-----それはト短調のチェロそしてクラリネットとホルンによる憂いをもった歌が始まり、そこに、これまでのいかなる録音も . . . Read more
演奏会をきく CDをきく 講演をきく 人の話をきく 人に道をきく 薬がきく など「きく」という言葉は多様だ。酒を「きき」わけるなんてのもある.... このブログは音楽を主題としているので、この言葉には、他の言葉以上に気を使い、そして使い分けている(つもり)。演奏会勿論これは「聴く」。演奏側と聴く側の両者によって成立する、いわば一期一会なのだから。CD基本的には「聴く」。ショッ . . . Read more
2011年12月2日(金)東京オペラシティコンサートホールヴィジュアル・オルガンコンサート 100オルガン:冨田真希J.S.バッハ:オルガン幻想曲 BWV572 J.S.バッハ:フーガ ト短調 BWV578 レーガー:序奏とパッサカリア 二短調 ヴィドール:オルガン交響曲第9番《ゴシック》op.70より II. アンダンテ・ソステヌート デュリュフレ:アランの名による前奏曲とフーガ op.7 冬の . . . Read more