架空庭園の書

音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から

クルーセルのクラリネット協奏曲第1番

2011-11-27 | 音楽
秋も終わり冬に向かうこのごろ。晩秋になるとひっぱり出すのがクルーセルの《クラリネット協奏曲》第1番変ホ長調。この楽器のための最上の協奏曲をモーツァルトが書いたのが1791年----35歳モーツァルト最後の年。2曲作ったウェーバーの1番ヘ短調作品73が1811年だから、1808年(もしくは1810年)に作られたクルーセルの第1番は、この2曲の間に挟まる。第2楽章Adagio----モーツァルトの傑作 . . . Read more
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縁は異なもの

2011-11-26 | 音楽
ダイナ・ワシントンのアルバム"What's a different a day makes!"(邦題「縁は異なもの」)には、チャールズ・デイヴィス(バリトン・サックス)ジェローム・リチャードソン(フルート)、ケニー・バレル(ギター)、ミルト・ヒントン(ベース)というように何気にすごいミュージシャンに混じってザヴィヌルがピアニストとして参加していたなんて。ダイナ・ワシントンのこの歌は昔から聴いていた . . . Read more
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バビロンの流れのほとりにて

2011-11-24 | 時の歩廊
学究的な仕事をメインとし、そのかたわら自分の愉しみのために(人に聴かせるために、ではなく)バッハを弾くといった生活に憧れていた時期があった。そのモデルは、森有正。森有正が実際に行った講演とバッハの小品をオルガンを弾いた演奏が収録されたLPを持っていた。森有正へは、辻邦生のエッセイからつながっていったのだが、そのエッセイに描かれた森有正のありようや森有正本人の著作などは、極めて魅力的であった。後年、 . . . Read more
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グルダ&ザヴィヌル 2台のピアノのための音楽

2011-11-23 | 音楽
音楽が、まさに生まれる瞬間がレコード-----実際にはCDというメディアに、だが-----されている。プレーヤのスタートボタンを押し聴きなれた旋律が聴こえてくるのを待ち構えていると、ポツリポツリと気侭そうな音が鳴らされ、さらには内部奏法まで飛び出してくるのだから、これはトラックを間違えたかとすら思ってしまう。気侭そうな音が、あの旋律の歌いだしのような音型になり、ついにはハイドン・バリエーションが始 . . . Read more
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My People

2011-11-20 | 音楽
第二次世界大戦も後半のころ、Josef少年は12-3歳。学んでいたウィーン音楽院はSudetenland(現在はチェコ共和国のスデーティSudety)へ疎開しており、Josef少年はそこで仲間の一人が弾く《Honeysuckle Rose》を聴いてJazzに出会った。ドイツが敗戦し、ウィーンに戻り、引き続き音楽院で勉強する傍ら「進駐軍」相手にバンド活動を始める。そして1959年1月2日にアメリカへ . . . Read more
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ブルー・ライト・ヨコハマ

2011-11-16 | 時の歩廊
「来年は何の年ですか?」と校門を出ようとしたときに突然マイクを向けられた。それが1969年の今頃だったなぁ、と想い出した。1969年を象徴する世界中の名曲をちりばめた、とある。しかもiTunesのJazz部門でトップセールスという由紀さおりの最新のアルバム。ホンマかいな?と思うが、聴かないと判らないので、ここは思いっきりよく---騙されたつもりで?----買ってみた。こんなもんだった?そんなもんよ . . . Read more
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Autumn Gardens

2011-11-09 | 時の歩廊
 毎月数回、それが10年以上続いている信州への旅。 だから車窓から見える景色に目新しさはない、と思っていたが、今日はじめて今まで知らなかった美しさを見つけた。それは松本方面へ向かう特急が小渕沢に着くしばらく前の景色。 八ヶ岳の麓から山頂まで、まさに秋の景色。車窓から見るのは新緑の季節が一番だ、と長いこと思っていたが、それに並ぶ美しさだった。 画像はいつもの位置からのもの.... . . . Read more
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長谷川等伯と狩野派

2011-11-08 | 時の歩廊
次の訪問先には行くには時間の余裕があり、ということで、Casa美術館を使い検索。 ちょうど近くの出光美術館で「長谷川等伯と狩野派」をやっていたので見に行った。と書くといかにもだが、「長谷川等伯と狩野派」が開催されていることは前から知っていた。 今、日本経済新聞の朝刊で安部龍太郎の小説「等伯」が連載されており、これが最近の愉しみの一つなので、展覧会はまさに絶好のタイミングといえる。展覧会の絵過剰 . . . Read more
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Birdland

2011-11-05 | 音楽
「代表作」といわれたら"NO!"とザヴィヌルは言うかもしれない。Weather Report以降の活動を見れば、それも理解できる。それでもやはり代表作の1つとして大きな位置を占めていることは間違いない。いろいろなバンドがこの曲をカバーしていたのだから(これについては、あらためて書く予定)。 ビシビシと決まる鋭いリズム、キャッチーなメロディー、そして多彩なサウンド。1度聴いたら忘れられないだろう。 . . . Read more
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