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父親たちの星条旗

2012-07-08 23:09:18 | 映画

父親たちの星条旗
2006年アメリカ 監督:クリント・イーストウッド キャスト:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ 原作:ジェームズ・ブラッドリー
★★★★★

第2次世界大戦激戦の地、硫黄島の戦いで、米軍兵士たちは勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。
この戦いの後、星条旗を掲げる写真は戦費ねん出キャンペーンに利用され、旗を掲げた兵士、ジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)らはたちまち英雄に祭り上げられる。
∞∞∞∞∞

クリントイーストウッド監督の「硫黄島」2部作のうちのひとつ。アメリカ側から見た作品です。

よくできてます。

脚本、撮影、編集。とても丁寧でリアリズムもあり、ドラマ性も十分。
原作は、主人公の息子さんが調べ上げたドキュメント。
本作は、その再現を、とても丁寧で繊細に仕上げています。

『硫黄島からの手紙』も観ましたが、こちらの方が(アメリカ人だからか、もともとこの作品がきっかけだからか)、より思い入れが強く作られているように感じました。

戦闘シーンの迫力とリアリティは目を見張るものがありますが、硫黄島での「理不尽さ」と、その後の主人公たちの英雄扱いの「理不尽さ」は、戦闘シーンの迫力があればあるほど。
英雄扱いのセレモニーが盛り上がれば盛り上がるほど、際立つように感じるのは、本作の秀逸な部分だと思います。