きみはいい子
刊:ポプラ社(2012/5) 著:中脇初枝
★★★★★
ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたった一言や、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。
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「虐待」をモチーフにした短編集。
「王様のブランチ」で紹介されて、紹介されるやいきなりAmazonでも品切れになる勢い。
わずか2か月で第6刷となったものを手に入れて、読んでみました。
とにかく読んでほしい!
と言いたくなる作品。「虐待」をモチーフとしていても、そこには希望があり、子供はみんな「いい子」であることを、やさしく、強い文章で表現しています。
この作品をたくさんの人が読んで共感できたら。きっと良い世の中になりそう。
文章の力ってすごいな。
5作品収録されていますが、私が好きなのは「うそつき」。
なんてやさしい作品なんでしょ?先を見るより、まずは目先の身近な人に声をかけるだけで、世の中は変わるはず。
マザーテレサも言ってたっけ
「日本人は、インド人の心配をする前に、まずは目の前の日本人を助けてあげなさい」ってね。