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マイケル・サンデル 究極の選択「お金で買えるもの 買えないもの」

2012-02-20 02:17:52 | テレビ・ラジオ

マイケル・サンデル 究極の選択「お金で買えるもの 買えないもの」
2012年2月18日(土)午後9時からNHK総合
出演:マイケル・サンデル教授、
日本:古田敦也(元プロ野球選手)、高田明(ジャパネット)、斉藤慶子(女優)、SHELLY(タレント)、猪瀬直樹(東京都副知事)
東京大学をはじめとする大学生
ボストンのアメリカ人大学生、上海の中国人大学生
★★★☆☆

社会にはお金で買えないものがあると考えられてきた。しかし今や、お金という物差しが幅を利かせている。
サンデル教授が、著名人、若者たちとお金という価値観を議論する。
∞∞∞∞∞

久々ですね、サンデル教授♪
前回は4月16日、震災や原発についてでした。

今回のテーマは「お金」。

冒頭、サンデル教授は
「私が子供のころ、野球選手のサインをもらうためには、ひたすら選手を待つ、しかありませんでした。今はオークションで買えます」
と始めます。
「お金と市場原理は、私たちの生活にどんどん入り込んでいます」
とくくり・・・

1.通常、10ドルで売っている雪かきのシャベルを、大雪になったとたん20ドルに値上げをするのは、フェアか?
2.水を欲しがっている人に、高値で売り付けるのはフェアか?
3.民間の消防署があり、火災があって急行したが、その家が会員でないため、全焼するまで見ていた。これは正義か?
4.学校で成績の良い人に賞金をあげて、レベルを上げるやりかたは良いか?
5.代理母契約(お金で命を育む)は、善か?また、代理母が出産後契約を破棄して子供を我が子にするのは正義か?
6.お金を払い、徴兵を免れるのは正義か?


ということが議論されました。

サンデル教授が大好きな「道徳」VS「自由」と言う感じで進むのですが、この「お金」の議論の根本には「貧富の差」があって、そこにはグローバル化した「貧困」があり、いつもの「功利主義」だの「リバタリアン」と言った言葉は出ずに話は進みます。

最後は、いつものように「良い議論ができた」と、唐突に言い放ち

善い生き方を議論しなければ、良いお金の使い方を見出すことはできない。
市場原理や経済理論だけでは、正しい社会を決めることはできない。

と締めくくりました・・・
う~ん・・・私としては、やっぱ、今の「拝金主義」的な「お金でなんでも手に入る」ような社会はイヤだな。
ネットの広がりが、それをさらに助長している気もします。
20年くらい昔にタイムスリップして、ちょうどいいな。と思いました。