猫の気持ちになってみろ

愛猫「チコ」がぷるぷるしてます

うまれる

2011-05-13 02:08:15 | 映画

うまれる
2011年日本 企画・監督・撮影:豪田トモ ナレーション:つるの剛士
★★★☆☆

出産にまつわるドキュメンタリー。
・両親の不仲や虐待の経験から、親になることに戸惑う夫婦。
・出産予定日にわが子を失った夫婦。
・子どもを望んだものの、授からない人生を受け入れた夫婦。
・完治しない障害を持つ子を育てる夫婦。
4組の夫婦をとおし、生きることの意味や大切さを問い掛けていく。
∞∞∞∞∞

連休中、家族がいなくて暇だったので、ちょうど暇な時間に上映していた本作を観ました。
むぅ・・・男一人で見るには、ちょっと敷居の高い映画でしたが、良い映画でした。

冒頭、子供たちの胎内記憶のインタビューから始まります。
子供たちの何人かは、空の上から見ていて、「この人の子供になろう」と思って降りてくるのだ、と言っていました。

そして、4組の夫婦のインタビューと、生活風景の映像へと移ります。

「子供は授かりものだ」と言いますし、「何人も何か意味を持って生まれてくるのだ」とも言います。
4組は4通りの子供感を持ち、それぞれの運命を受け入れていきます。

それにしても、男の私には、イマイチ、ピンとこないのですが、「受胎」「出産」というのは、奇跡なんですね。まさに、天から舞い降りるという感じに見えてきます。

ただ、この4組の中に1組、9年間の不妊治療の末、受胎が叶わなかった夫婦も出てきます。
奥さんは自らの不妊治療の経験を、今、思い悩む夫婦に伝えたり、手助けをしたりして、新しい命の手助けをしています。
「出産」というのは、直接的に命をつなぐことになっていますが、「出産しない」選択も、きっと、何か別の方法で、命をつなぐ使命を負っているのだろうな?と思いました。

単なる「出産」だけにスポットを当てていないところが、本作のメッセージ性を感じた作品でした。