里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

キュウリを水墨画で描く

2020年07月26日 | 水墨画:菜果
                       画仙紙 半切3/4
          

 キュウリを水墨画で描きました。
 数年前、墨画展に掛軸として出品したものです。作品名は「胡瓜」。
 キュウリが最盛期になってきたので、久しぶりに取り出して床の間に掛けてみました。

 
 掛軸の作品は、これが2度目でした。掛軸の作品を描くときは1度目は「豌豆」、そして2度目はこの「胡瓜」と決めていました。
 何れも、少々こだわりのある作物だからです。豌豆を水墨で掛軸に描く人は滅多に見ませんが、胡瓜はかなりいると思います。ですが自分なりの胡瓜が描ければ良いと思って臨みました。
 モチーフは1株のキュウリが竹支柱に巻き付きながら伸び、花から順次大きくなり収穫間際の実になるまで、とよくあるパターンですが頭の中ではほぼ出来上がっていました。
 自ら作っているので、細部にわたって十分に観察出来ます。しかし、いざ描いてみると、そう生やさしいものではありません。思い通りにいかないのは実力というもの。思い出深い作品ではあります。
 掛軸は長いので上下を拡大してみました。
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