里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

紫露草を水墨画で描く

2020年07月07日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 紫露草を水墨画で描きました。
 梅雨が似合う花はいくつかありますが、この紫露草もその一つ。3弁の深い紫色の花が露に濡れた姿は、正にその名の通りで風情があります。
 蕾や花の付き方も非常に特徴的です。葉は長い剣葉で、付き方も少し変っています。そして、ほとんどが途中で折れ曲がります。何故このような葉になっているのか、実に不思議な感じがします。
 個性的な花なので描きやすいかと思いきや、そう甘くはありません。とりわけ茎と折れ曲がった葉の表現は難しい。
 紫露草の花の一つ一つは1日でしぼんでしまいますが、6月半ばくらいから7月まで次々と咲き続けます。昔は、野草の一種くらいにしか思わず気にも留めませんでしたが、歳を重ねると、悪くないと思えるから不思議です。