国宝薬師寺の東塔の美しさ
1300年、戦火からも守られた東塔
2009年から12年の歳月をかけての全解体修理を
新プロジェクトXで見ました。
「この塔を未来に引き継ぎたい」という思い
「凍れる音楽」と称される東塔の姿
薬師寺の宮大工の石井浩司さんは、
かの有名な宮大工 西岡常一さんの弟子で
「創建当時の工人の気持ちになって修理する」ように言われていた。
最愛の奥さんが、ガンになり闘病するという、辛い経験により
この塔にささげられた「祈りの心」を知り、
祈りつつ仕事をなさった。
「心柱」を、切らずに残す工法を編み出した
松本全孝さんは、奈良県文化保存事務所で働く人でした。
いままで誰もやらなかった工法を考え出した人。
やりとげた、という自信と満足感にあふれておられた。
これからまた、1000年、引き継いでいきたいと言われる。
塔の先端にある「水煙(すいえん)」を新調することになり
それを引き受けたのは、鋳物職人の梶原壽治さん
富山県高岡で、江戸時代から続く伝統の技で成し遂げられました。
いまは使っていない古い昔からの素材を使い
「天人(てんにん)」の躍動的な姿を再現した
技(わざ)を極めた人というほは、
こういう雰囲気なのか、、、、と3人に感じました。
共通する「清らかさ」
それは、自己を誇るのではなく、
最善を尽くすことを喜びとする
生粋の職人の魂。
薬師寺東塔は、多くの人の祈りを受け止めてきた
写経をして、それを納めるというのは、
まさに「祈ること」
9/7まで、NHKプラスで見ることができます
ぜひ、ご覧ください。
奈良 薬師寺東塔 2023年4月 落慶法要(無料画像をお借りしました)
薬師寺東塔の「水煙」 2023年4月 (無料画像をお借りしました)