河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ふたつの月の物語

2015-11-08 00:37:09 | 読書(小説)
富安陽子、講談社。
一緒に、川上弘美の七夜物語も借りたのだが、
装画が同じ、というだけで何か似たような空気に感じる。
シノダ!の人だけど、これも挿絵が違うせいで、
同じ人の作品らしさとかよくわからない。
美月(みづき)と月明(あかり)の二人のうち、
あかりの明るさが、ちょっとシノダ!を思い出させるくらい。
合わせて、佐藤多佳子のシロガラスも借りたんだけど、
なんだろうなあ、作家の個性があんまり読み取れない。
上橋菜穂子とか荻原規子は独特なんだけど、
森絵都とかも含め、ファンタジー系で、タイトル情報なしに読んで、
作者分かるだろうか、って思ってしまった。

で、養護施設育ちの美月と育ての親を亡くした月明は、
特殊な条件のもと、里子を探している津田さんに誘われ、
ダムの底に沈んだ村のそばの別荘で夏休みを過ごすことに。
ふたりが選ばれた理由と、出生の秘密とは。
子供向けとして、なかなか良く出来た話でないかねえ。
大口の真神。
コメント
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