あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2018年師走蝶人花鳥風月狂歌三昧

2019-01-03 17:04:15 | Weblog


ある晴れた日に 第539回



犬猫はしばらくすると人になりやがては立派な家族として死ぬ

ユリイカとヤリイカは相異なるが距離の2乗に反比例して惹きつけられる

7億円の大当たりが出た鎌倉の籤売場にて連番買いけり

本当に世の中が変わるのではないかと思ったよ1960年

「ササキ君、カラヤンてメクラなの」と尋ねしは芸大デザイン科出身のカモシタさん

蒲焼の臭いがすれば蒲焼に喰らいつくのが検察だろうが

気違いのトランプ選手が気違いと名指しする人は気違いではない

「いつの日か国境のない医師団の看護師さんになりたい」と妻

念力を送ることしかできません寝たきりになったあなたのために

「我良し」の世の中なればおのずから不意の戦もまたぞろ起こるであろう

ネトウヨの祖先を辿ればアラマあらまっチョン彼奴らが嫌う中国朝鮮

平成も昭和も明治もなににせむ西暦のみで足りる世の中

元号も皇族なども打ち捨てて民草だけで進みゆく世かな

最近は光君はどうしているのか? なお生きるべし大江健三郎

蒼海に土砂投げ入れる狂者あり八大龍王止めさせ給え

海外ではお辞儀せぬようにしていても帰国すればペコペコお辞儀す

鎌倉から新宿駅まで918(キュウイチパー)で私を運ぶ湘南新宿ライン

チコちゃんよ安倍蚤糞を叱ってやれ「ボーと生きてんじゃねーよ!」

お向いのテラオさんちに鳥が来てよく鳴いていたその木切られる

ヒトラーの母国オーストラリアでも極右が伸びて危機が高まる

耕君は「4人暮らしです」という次男はよそで暮らしているのに

紫色の細く尖った鉛筆を松明として走りゆく耕

ピカピカの五段切り替え高級自転車を2度盗まれし息子の心

あんれまあ世界中で出てきたよ「オラが国サ」の大統領が

もう一回アメリカに負けたとこからやり直せば今よりましな国になるかも知れん

道端に全巻揃いで捨てられて荷風散人悔しかないか

のど自慢の鐘は誰でも二つ以上 NHK流の優しさなるか

「良い年を」とはなかなか良い言葉なり「皆さん良い年をお迎えください」



 「雑草」と言わずその名で呼ばれたのでナズナすっくと立ち上がりたり 蝶人

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