鏑木清方記念美術館で企画展「子どものまなざし」をみたんだが、すっかり忘れていたよ
蝶人物見遊山記第383回&鎌倉ちょっと不思議な物語第463回
この春、小町通りの片隅でひそりと開催されていたこの展覧会へ行ったことを、鶯に混じってときたま不如帰が鳴く今頃になって思い出した。
清方は明治、大正、昭和の着物姿の婦人像もよろしいが、それにもまして舞妓や市井の子供たちのあどけない姿が最高だ。
本展の白眉は彼の愛娘清子の四歳像で、この世に、これ以上愛らしい日本画があるとは思えない。
親しみを覚える唯一無二の候補者は96歳ドクター中松 蝶人