闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2689~98
1)蔵原惟繕監督の「憎いあンちくしょう」
1962年、浅岡ルリ子、裕次郎主演の本邦初の青春ロードムービー。この頃の浅岡選手は可愛かったなあ。
2)ピーター・ファレリー監督の「グリーンブック」
黒人のピアニストを乗せて南部を旅するイタリア系移民の白人が主人公という取り合わせが面白いが、それが実話だというから驚く2018年の秀作。ラストで思わず落雷じゃない、落涙します。
3)チャールズ・ヴィダー監督の「ギルダ」
伝説のファムファタール、リタ・ヘイワース主演の1946年の伝説のカルトムービー。2転三転してグレンフォードとハッピーエンドになるのは意外の感があるが、アニタ・エリスが歌う "Put the Blame on Mame"の妖艶さに魅了されない男性はいないだろう。
4)セバスティアン・レリオ監督の「ナチュラルウーマン」
元男性の主人公と愛しあっていた男性が急死したために起る様々な悲劇と相克を描く2017年のトランスジェンダー映画で、ダニエラ・ベガが熱演。
5)リチャード・ドナー監督の「オーメン」
1976年グレゴリー・ペック主演のオカルト映画。ウィキによれば撮影2か月前に息子が拳銃自殺を遂げていたそうだが、そうと知ってみれば、なお陰翳を増す。
6)加藤泰監督の「炎の城」
シェークスピアの「ハムレット」を時代劇に翻案した1960年の佳作なり。大河内傳次郎と高峰三枝子、そして大川橋三の配役がぴたりと決まった。
7)大林宣彦監督の「花筐」
壇一雄の原作と佐賀県唐津がインスパイアした2017年の大林美学の結晶ここにあり。唐津くんちのおじいさん、品川徹の長科白に感嘆。
8)リチャード・ブルックス監督の「ロード・ジム」
1965年にピーター・オートゥール主演で再映画化。遭難船を見捨てて逃亡したトラウマは最期まで祟るものだ。若き日の伊丹一三にも注目。
9)フィル・カールソン監督の「サイレンサー 沈黙部隊」
ディーン・マーチン主演で007をコミカルに真似してみた1966年のお色気ムンムン国際謀略サスペンス映画。セクスイー女優がわんさと出るところだけがいい。
10)ヘンリー・レヴィン監督の「サイレンサー殺人部隊」
1966年製作、ディーン・マーチン主演お色気偽007映画のシリーズ第2弾。アン=7マーグレットがいまいちずら。
巨大なるアンテナ立てしコセキ家を尋ねてみたが誰もいない 蝶人