蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話op.288

エッ、貴乃花って喋ったり笑ったりできるんだ。完全に二重人格人間だな。2/1
どこがスーパーブルーブラッドムーンなんだか知らんけど、皆既月食になってもその赤が消えないスーパーブルーブラッドムーンを見た。
実物よりその名が凄いスーパーブルーブラッドムーンもう二度と見ることはないだろう 蝶人。2/1
ほんとうのところ、絵も歌も詩も上手いも下手も関係ない、という気がしてきた。上手いも下手も関係ないところで、1篇の詩が書けたらうれしいな。2/2
結局は、この世で生きてきた束の間の懐かしい思い出を、あの世へと立ち去る形見に残そうとするのが、詩歌というものではなかろうか。2/3
おのれにいささかの信念と抱負があるのなら、それを仲間や世間に対して正々堂々と公言すればいいと思うのだが、中学生の悪餓鬼のような態度で不機嫌に黙り込むのは人格がぶっ壊れているに違いない。
こんな人物がよく横綱を張れたものだ。2/4
名護市長選挙で自公勝利。結局理非曲直はどうでもいいから、基地を受け入れる代わりに国から金をもらって、より恵まれた生活をしたいというわけだ。2/5
ヤフオクで超破格値のCDチューナーを入札できて喜んでいたのだが、ぶっ壊れてた。安物買いの銭失い。やっぱジャンク品に手を出してはダメずら。2/6
長男の冬物の衣類を買いに大船のイトーヨーカ堂に出かけたら、冬なのに屋上に、巨大な入道雲が湧き出ていた。2/7
なんのために生きてるか、という問いにはいろいろな答え方があるし、どう答えようと構わないが、その回答とは無関係な時空で、私(ら)は生きているし、生かされてもいるのである。2/8
北朝鮮の軍事パレードに対抗して、トランプがワシントンでやらかしたら、安倍蚤糞も負けじと自衛隊を銀座通りで行進させるんだろうな。2/9
これでもう何回テレビで、五輪行進を見物したことだろう。見るたびに「偽りの平和の祭典」という言葉を思い浮かべる。2/10
完全な人災のゆえに身を滅ぼしていく悲運に甘んじる人たちの、なんと心優しいことよ。
彼らに寄りそう著者の心のなんと驚くべき優しさ!社長との直談判で血書を書かせようと代表団は指を切ってちまみれになりなから、ついに社長の指は無傷である。社長に水俣の毒水を呑ませるといいながら、ついに一滴も飲ませられない。
石牟礼道子「苦界浄土」を読んで2/11
そのうえ彼らは、人世を達観し切った治者のように、黙々と死んでいきます。
自らはチッソに毒殺されたことを重々知りつつ、彼らは「もう金もいらん。家もいらん。命もいらん」と言って果てていくのです。
無垢の者の自己犠牲が、いつか殺人鬼を慙愧させる日が来ると信じているかのように……。
石牟礼道子「苦界浄土」を読んで2/12
五輪を舞台にした、一世一代の大勝負。若者の人世の明暗を分けるその一瞬を、我々は手に汗握って高見から見物する。2/13
小林秀雄や吉本隆明の偉大さは、彼らが借り物の頭ではなく、極力自分の頭で思考しようと努めたことにある。
よしんば彼らの言説が、誇大妄想と狂言綺語に充ち溢れているとしても。2/14
園子温監督の映画を見ると、われわれは道路の真ん中を走れるんだ、という意外な発見に驚かされる。2/15
原理的には、いかなる国にも、核を保有する権利はあるはずだ。
既に保有する国が、新たに保有しようとする国に反対したければ、まず自らの核を捨てるべきではないか。
全ての国が持つか、しからずんば全ての国が放棄する。後者が望ましいことは言うを待たない。2/16
われらが氷上の貴公子の一挙手一投足に、文字通り手に汗握る。
その異様なまでの焦点集中度と狂気のように燃え盛る炎熱こそが、ニッポン人をニッポン人たらしめる根幹なのか。2/17
他の選手の演技を全部みて「自分が完璧なら勝てると思った」とか、最初のジャンプに失敗したから「笑ってしまって」あとは冷静になったとか、宇野選手のどすこいど根性蛙に瞠目。隣のコーチもいいねえ。2/18
小平奈緒と李相花(イサンファ)が肩を組んでリンクを巡る姿は、まことにうるわしかった。2/19
太刀洗へ行ってみたが、3か所の水場ともまだカエルの産卵はない。今年はずいぶん遅れているようだ。それとももしかすると絶滅したのかしらん。2/20
合掌。98歳にして金子兜太逝く。
なんとなく、ずうううーと生きている人のように思っていたが、やっぱり人って、死んでしまうんだなあ。2/21
洗濯機が壊れたと思ったら、食器洗いの昇降機も故障した。
どちらも東芝製だが、こういう不具合は、有名人物の卒去と同様になぜか連動して起こるようだ。2/22
梅は咲いたが、桜はまだまだ。2人に1人がガンで死ぬ。
今からでもガン保険に入った方がいいのかなあ、などと思ったりする今日この頃。2/23
日本のフィギュア選手がベストタイムを出しても、その上をいく外国人選手。
天賦の才や体躯は別にしても、選曲や振り付けのセンスに大きな違いがありました。2/24
さあ、楽しいお祭りが終わった。次に来るのは戦争だ。2/25
疲れた。なんだか知らないけど今回の五輪は、半年くらい続いていたような気がする。
それにしてもエフゲニア・メドベージェワは、なんでアンナ・カレーニナ!を踊ったのか。長く胸に残る謎だ。2/26
湿潤なモンスーン地帯この国では、フォークも、ロックも、ポップスも、ヒップホップでさえも、しばらくすると自然に演歌になるようだ。2/25
安倍からもトランプからも逃げのびよ逃げろよ逃げろてんでんこ 蝶人