平成25年6月8日(土)に友人の希夷斎氏と二人、山梨県丹波山村三ノ瀬から和名倉山を往復してきた。
和名倉山といえば「玄人好み・通好み」の山と言われ、奥秩父縦走路から離れた独立峰であることも相まってそれほど訪れる人の多くない山として知られる。また遭難騒ぎの多い山でもある。整備された登山道は無く、山域が広大で山深く、一旦踏跡を外すと道迷い遭難に直結しかねない危ない山でもある。最近では分岐点の案内表示など少しは整備されてはいるようだが、それでも単独でトレランをするようなお気軽な山では全く無い。この日は友人で幼馴染の希夷斎氏という心強い同行者を得て、往復20kmの和名倉山トレイルランを敢行した。
午前7時半に民宿みはらし有料駐車場(一日500円)に車を止め、三ノ瀬登山口から山ノ神土経由で和名倉山に向かい、帰路は山ノ神土から将監峠を通って帰ってきた。全行程約20km、およそ7時間半のヘロヘロバテバテトレイルランであった。
コース詳細は私のヤマレコ(和名倉山)を参照下さい。
三ノ瀬から七ツ石尾根を登り山ノ神土の分岐まで来るとそこはすでに標高1900m近く。あとは和名倉山(2036m)まで標高差100mほどの稜線を延々登ったり下りたり。大規模な山火事や伐採の影響で開けたササ原、ダケカンバ林、ツガ林、石楠花と目まぐるしく植生が変化して飽きない。ところどころで眺望の開けた箇所もある。残念ながらこの日は曇りであまり展望には恵まれなかったが…
西仙波、東仙波とピークを越え、その後は幾つかピークを巻きながら進むとやがて八百平を過ぎて川又分岐に着く。ここから二瀬分岐を経て和名倉山頂まで倒木だらけの樹林帯で踏跡を見失いやすい。慎重に踏跡を辿りながら行くと、平坦な樹林帯の中にポツンと和名倉山の標識が木に括り付けられている。
カラマツ林
西仙波に向かう稜線
石楠花2
和名倉山へと続く稜線
山火事跡
千代蔵の休場
もうすぐ山頂
和名倉山頂
なんとツマラナイ!(笑)
周辺との標高差も無く、標識が無ければそこが頂上だとは絶対にわからないであろう一地点。そして展望絶無。なるほど「玄人好み・通好み」である(笑) というか、一般受けしないと言ったほうがいいような… 山頂というものは明らかに周囲より高くなっているのが通常で、周りも多少は開けていたりして、そこに辿りつくと今までの歩行の苦労が報われるような場所であるのが普通である。ところがこの和名倉山の山頂は、長い稜線を延々と辿ってようやく到着したのにそれまでの苦労が全く報われず、ただただ徒労感を増大させてくれるような珍しい山頂であった(笑)
帰路は山頂で味わった徒労感、長い稜線ランでの脚の疲労感、標高2000m前後での長時間の運動による動悸・息切れ・目眩、そしてエネルギー切れによるガス欠との闘い(笑) 同行者の希夷斎氏の足を思いっきり引っ張りながらのヨレヨレランと成り果てる結果に…
一度は行っておきたいと思っていた和名倉山でしたが、一度行って気が済みました(笑) これが往復コースではなく、周回コースがとれてもう少し短ければ秋の晴天のときにでも再訪してみたい気もありますがそれは無理な話ですしね。
コース詳細はこちらから⇒和名倉山(ヤマレコ)
写真集はこちらから⇒H25.6.8和名倉山(ウェブアルバム)
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和名倉山、またレアな山に行かれましたな
しかも山梨側からでトレランでですか(゜Д゜;)
道なき道をピストンで行かれた様で・・・
やはりあなたには付いて行けませんな(大汗
兎にも角にもオツカレさまでした!
レアなだけに一度は行ってみたかったという訳で行ってきました。当の和名倉山頂はマコトにもってツマラなかったですが、途中の稜線は天気が良ければ眺望抜群だったと思います。しかしこの長い稜線をまた戻るというのはなかなかツラいものがありましたよw
途中の奥多摩湖はかなり減水しておりましたね。丹波川はやや減水気味でしたが、それでもやはりヨダレの出そうな渓相でした。
それにしてもしょうもない山でしたね。
次回はもっと、うちゅくちい山にしましょうw
まだ膝が痛いですわ・・・
ま、これで和名倉山の呪縛から解かれたというものですな。しかし振り返ってみると、山頂の捉えどころの無さはともかく、途中の稜線は好天に恵まれていたら眺望抜群だったでしょうね。もっとも往復は長すぎますがw
次回はもっとうちゅくちい山を、ノンビリ歩きましょう!