既に足の踏み場もないほど激賞され、 取り上げられた「黒沢
明」の出世作の「羅生門」を今更とは思うが!・・・
昭和26年ヴェネツィア国際映画祭グランプリ。 更に昭和57
年・・過去のグランプリ作品の中の最高作品として選ばれた
「金獅子賞」だけあって、再見すると、実に深奥な哲学がある!
芥川龍之介の短編作品「藪の中」と「羅生門」をくっつけた作
品だが、 あの短編をここまで練り上げて映像化した凄さに
改めて敬服!
それは [ 嘘 ] 嘘とは何か?嘘を嘘と立証出来る方法がある
のか? 嘘は人間の自己防衛本能か? 嘘が人間の本態か
時は平安時代。
山道を妻を馬に乗せ通りかかった武士が、突然盗賊に襲われ
妻が犯され、夫の武士は死体で発見される。
物語は検非違使(警察)の庭(お白洲)での各人の申し立て
(自白)から始まる ・・・・
侍の死体を発見した木こり。 関わり合いを恐れて一部始終
を見ておきながら、 偶然通かかって死体を見て知らせただ
けと言い募る ・・ 「嘘」
盗賊「たじょう丸」 の自白。 犯した女が、あんなあんな頼り
ない夫は嫌い、むしろおまえの様な強い男と添いたいと乞わ
れ男と堂々と戦って相手を殺した 云々・・・これも嘘。
仕方なく力で犯された私を、夫は蔑み、 たじょう丸は私をもの
にしようと、夫と戦う隙を見て二人の男が嫌になり隙を見て逃
げた ・・・ これも 嘘
巫女を使って死人の男を呼び出し、 自白させる。
盗賊に妻を浚われ・武士の面目を恥じ男らしく自害した。
これも嘘 ・・ 「人は死んでも嘘をつく」
ことほど左様に・・・嘘で固めた人の世に、真実の裁きの難
しさは ・・・ 今も昔も変わりない ・・ むしろ今の方がより
巧妙悪質で悪くなっている ・・・
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最近の裁判は何でも最高裁までもっていって、然も差し戻し
一体なにをやってるのか、腹の立つことばかり。
極左反日的教育を受けた世代の、所謂人権派日弁連のや
から・・・加害者の人権ばかり重視して、
明らかに刃物を準備して衆目の面前で人を殺していても、
「殺意はなかった」と(教えられた通り)言えば、弁護士が無
罪にしてくれる。 弁護士の嘘は映画の様な嘘ではない・・
・まだ、たちがわるい・・・・
近年最も代表的な例があの山口県の母子殺人事件。
あの時の弁護団の言い分
・ 強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持
ちで抱きついた
・ (乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ます為に首に蝶々
結びをしただけ
・ 乳児を押入れに入れたたのはドラえもんに助けてもらお
う思ったから
・ 死後に姦淫をしたのは小説「魔界転生」に復活の儀式
と書いてあったから
こんな〝たわごと” を主張する弁護団の・・・頭の小構造
は恐ろしい・・
「一人の免罪人を作らない為 100人の有罪者を無罪にす
る」極論すれば・・これが国を滅ぼす、人権派弁護士の物
の考えだと言いたくなる。
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