新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

出光佐三

2013-03-06 18:01:40 | 本と雑誌

久し振りに心に響く男の出世物語(英雄伝?)を読んで感激

した。

百田直樹の「海賊と呼ばれた男」 或る有名人がテレビで、あ

れはいい本だ、と言うのを聞いたから早速本屋へ買いに行っ

たらもう売り切れで出版元にも無い由、 仕方なくアマゾンで

三割高で買って読んだ。

内容は「出光興産」の創始者「出光佐三」の物語。

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門司の小さな油屋、出光商店の青年店主が日本を代表する

外資の入らない石油精製元売り大手の出光興産にまで巨大

企業化させるわけだが、 

それまでの既存大手の会社との熾烈な競争は当然としても

次々に押し掛ける難題困難を、先見性と誠実、度胸で乗り

切り、満州・東南アジアまで業容を拡大する(多額納税者と

して貴族院議員にもなる)。

但し、戦後はその殆どを失くし、元の一油売りに戻るが、

落ち込む事なく、復興を信じ、一人の社員の首を切る事も

なく、オイルタンクの残油浚えなど、苦悩のどん底から這

い上がる!

GHQとの交渉 アメリカメジャー(セブンシスターズ)の圧力

国内大手と通産省の嫌がらせ等にも抗し屈せず、

日本で初めてのイランからの原油輸入に成功。 戦後最大

級のタンカー建造。 原油精製プラント・コンビナートの建設

etc ・・・ 私も多少石油業界の事を知っているだけに特に

感激して読んだ。

松下幸之助・・本田総一郎・・井深大・・等 等 出光佐三

皆明治の気骨の人達はえらいなー!!!

それにしても、近年の日本男児は 二回り位小さくなった?

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出光佐三は私が今住んでいる宗像出身の人で、今でも

生家は残っているらしい。

旧唐津街道、赤間宿の家並の中に出光姓の家が何軒か

ある(遠縁の人かな?)。

出光佐三は信心深い人で、特に生まれ故郷の宗像大社を

崇敬し、会社内にも宗像三女神を祭り日夜拝礼していたとか

現在の宗像大社の入り口、駐車場前にある巨大な拝殿は

イラン石油問題で国際裁判になった時、裁判に勝訴した時

“宗像大社のお蔭”と出光佐三が寄進したものと聞いている。

 


1 コメント

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はじめまして、私も読みました。出光佐三先生のお... (川内)
2014-01-09 10:40:29
はじめまして、私も読みました。出光佐三先生のお陰で、今日の経済は、存在するのではないですかね。また信仰の世界においても、宗像神の働き、御神徳を世に知らしめたのではないでしょうか。
そして、当時の宗像大社は、さびれていたと聞きます。その宗像大社を出光佐三先生が援助し、サポートされた訳ですよね。
これだけの働きができたのも、宗像神への崇拝の念によるもので、神がかり であるのではないでしょうか。
宗像市を揚げて、この事をもっと世に訴えるべきだと思います。今、百田先生の 海賊と呼ばれた男 で世の中は、注目してますので、この流れに乗らなければ、出光佐三先生の功績が、忘れ去られるのではないでしょうか。
市民をあげて、宗像大社中心で、後世に伝えるべきです。神社内に 出光神社 を作っても良いのではないですかね。
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