新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

天 才

2016-02-19 14:45:37 | 日記

石原慎太郎が「田中角榮」の伝記を一人称で書いた「天才」という本を読んだ。

深く、 強く、 且つ 大きく共鳴するものがあった!

何時の世も政党政治は、 ともすれば 衆愚政治と化す。 かつて 政争に明

け暮れる政党政治を憤った青年将校の2 26事件から イッキに戦争に突っ

走った苦い過去ある。

昔し(昭和初期)鶴見祐輔という 気骨ある政治家が書いた「英雄待望論」

なる本が大いに読まれた事があった。

現在 衆議院 475名 + 参議院 242名 = 717人の衆愚?が一体何を

やってる! 日本の再生の為 まさに一人の英雄の出現を望みたい思い

が    ・・・・・ 

私は 始めから田中角榮が大好きだった。

人間の 桁が違う  スケールが大きい  尋常高等小学校(今の中学)しか

ていない彼が、 笈を背負って 新潟の田舎から出て来て ・・・・  首相

までのし上がった。 

百年に一人 出るか 出ないかの大政治家。 

あまりにも 先見えがし、あまりにも行動的で、 東大出の官僚達が ついて

いけず、 角榮さんの事を 「コンピューター付きブルトーザー」と呼んだの

は正に至言だ。

彼が書いた 「日本列島改造論」は 今まさにその通りに成っている。

全国の高速道路網、新幹線 飛行場数 etc  ・・・・・

日本の将来を見据えて、石油依存の多角化を計ろうとした角榮さんの動きが

アメリカ(石油メジャー)の怒りに触れ、(虎の尾を踏んだ) トライスター事件で、

(仕掛けられた) たった五億円で政治生命を絶たれた。


残念なのは、 アメリカの口車に乗せられた日本の マスコミ、政界はもとより

法曹界まで寄ってたかって 天才政治家を潰してしまった。


残念だが,  まあぁ 何時の世もこんなもんだろうか

 ・・・・・・・・ 無理が通れば 道理が引っ込む ・・・・・・・・ か !

 

 

  田中角栄 - 1972年 街頭


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