今年の本屋大賞「羊と鋼の森」を早速買って読みました。
題をを見て、はて 何のことかと思ったが、 羊とはピアノの鍵盤
の先端部の弦を打つ部分が フエルト で出来ているから。
フエルトは羊の毛を固めたもの。 鋼とは 弦の事。 弦はピアノ
線(特殊鋼)で、 88ケの鍵盤と 220 本の鋼鉄線の森の中 ・・・
ピアノのこと。
一人の少年が、 ふとしたきかけで ピアノの「調律師」を目指して
専門学校から 調律師の会社に入社。 先輩達の指導を受けな
がら 悩み・つまずきながら、 ステップ バイ ステップ ・・・・
技術的に人間的に成長していくさまを描いたもの。
面白いと言うものではないが、 ピアノの事を知らない私には
調律師の仕事は珍しい! 品のいい文体と バックに秘された
清潔な初恋のありようがいい ・・・ 芥川賞にふさわしい作品
だと思った。