新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

新春歌舞伎(2)

2016-01-09 13:19:51 | 日記

新春歌舞伎 と言えば矢張りこれだろう !!!

「三人吉三巴白浪」(さんにんきちさともえしらなみ)

のうち、  三幕目の「大川端庚申塚の場」が一番の

見せ場だろう。

節分の夜(正月14日)大川端 庚申塚で、ひょんな事

から 夜鷹を川に突き落とし、小判百両を奪った、

お嬢吉三が、そこで朗々とまるで唄いあげるかの様に

廻すのがあの・・・河竹黙阿弥作の 有名な 七五調の

料白(セリフ)である。

 

   月 も 朧 (おぼろ) に 白 魚 の

 篝 (かがり) も 霞 ( か す む 春  の 空

   冷 ( つ め て え ) 風 も ほ ろ 酔 い に

   心 持 ( こ こ ろ も ち ) よ く う か う か と

    浮 か れ 烏 ( か ら す ) の た だ 一 羽

    ね ぐ ら へ 帰 ( け え ) る 川 端 で

    竿 の ( さ お ) の 雫 ( し ず く ) か 濡 れ 手 に 粟 ( あ わ )

 思 い が け な く 手 に 入 る ( い る ) 百 両


  (舞台上手より呼び声) 御厄払いましょう 厄落とし

  

  ほ ん に 今 夜 ( こ ん や ) は 節 分 か

  西 の 海 よ り 川 の 中

       落 ち た 夜 鷹 ( よ た か ) は 厄 落 ( や く お ) と し

       豆 だ く さ ん に 一 文 の

       銭 と 違 っ て 金 包 み

       こ い つ ぁ 春 か ら  縁 起 が い い わ わ え  ・・・・・

 

  ( 因 み に  夜 鷹 と は ? 昔 の 街 娼 の 事 )


 

三人吉三巴白浪1